今晩は。今日は、私の過去にいた職場について、投稿いたします。長文になり、すみません。
20代の約5年間、私はある士業を営む上司の事務所に、事務員として勤務していた。
私が勤務し始めてから4年目に、Mという人物が上司に引っ越し先を紹介し、事務所を移転することになったが、
移転先は同じ地域のビルで、Mの経営する事務所を含む、複数の事業所が既にテナントとして入っているフロアの一角だった。
ただそれらの事業所(それぞれの事業所について詳しく書くと、個人を特定されそうなので書けません)
は、全部Mとつながりのあるところで、うちの事務所もそのフロアのテナントになったが、
なぜか、移転後はそれらの事業所と内線電話をつなげることになっていた。
表向きはそれぞれの事業所は、業種も違うし、同じ企業内の部署というわけでもなかったのに、
何故こんな事をするのだろうと、当時は訝しく思い、何か普通ではない気がし始めていた。
思えばこの時点で、事務所を退職すべきだったのかもしれない。
移転後は、上司の請ける仕事が、怪しげな所からのものが多くなり、
またMと、Mの経営する事業所の職員が、うちの事務所の業務に、勝手に介入してくるようになった。
Mの業務の手伝いをさせられることも、少しずつ増えていき、
いつの間にか私は、れっきとした別の事務所の事務員なのに、Mの部下の一人にされたような形になっていた。
それらに加えて、上司からの罵倒や、モラルハラスメントが始まり、それらは日を追うごとに酷くなっていき、私は精神に変調をきたしていった。
おそらく上司はMに何かの弱みを握られ(詳しくは分からないが、上司はMに多額の借金があったと思われる)、そのためにMの言いなりになって、
意に染まない仕事まで引き受けさせられ、そのストレスから私に八つ当たりしていたのだろう。
私はとうとう耐えられなくなって、退職届を出したが、
上司が私の離職の際、雇用保険関連の手続きをしなかったため、失業手当がもらえなかったのが、今も恨めしい。
それから私は色々な職を転々とし、今の職場に落ち着いた。
最近になって、
上司がMの紹介で、仕事上のつながりを持つようになったある会社が、未公開株詐欺で集団訴訟を起こされ、その後多額の負債を抱えて破産していたこと、
またこれもMとのかかわりがきっかけで、仕事上のつながりを持つようになったある税理士が、
脱税関連の事件(その中には国税局職員を巻き込んだものもあったという)で度々逮捕され、他にも別の容疑で逮捕される見込みであること、
そして事務所の上司が、ある事件で有罪判決を受け、士業の資格も失ったということを、
色々な新聞社からの、ウェブ版の記事を読んで知った。
元上司は、今は消息が分からなくなっているらしい。
それらのことを知って、また、移転後の事務所で働いた日々のことも思い合わせて、社会の裏側を見せ付けられた思いがして、とても恐ろしかった。
私は犯罪に手を染めさせられるようなことはなかったけれど、退職してよかったと思う。
またあの事務所に居続けていたら、自分までどうなっていただろうかと思うと、背筋が寒く、体が震える思いがした。
今は平穏な職場で、毎日普通に暮らせて、無事で居られることが、どれだけ有難いかを噛み締めています。
ここまで読んで下さって、有難うございました。