まるで夢のなかのような
曲がろうとして曲がれない道を
草原のような
優しい光につつまれて
左に向けた視界いっぱいに
あふれる青へしあわせを叫ぶ
すべて知っているようで
何もみてない右手に
しっかりにぎりしめた凧糸は
透明な平均台のうえで
足も消えてるんじゃないかと
ただ一つの現実だけは
現実のままにしておきたくて
青々とした草のかおりが
これがよいと言いきかす
歩いていくこと
歩いていくこと
このまま
風にさらわれてしまいたい
さらさらと
糸、
豆粒みたいな
白
ねえ、
きみは知ってた?
分かれ道だったの
ずっと
hatose