遠くに流れていってほしい想い。
夢にあなたが出てきます。
何度も出てきます。なぜですか?
未練などありません。きっともう他に拠りどころを見つけているだろうから、心配もしていません。
きれいな奥さんも、かわいい子どもも、あなたにはいるでしょう。
それなのに、なぜ何度も出てくるのですか。
別れを告げて、半年以上過ぎました。
私はまったく後悔していません。
ただ、人間としては、今でも興味があります。
物怖じ しない振る舞い、芯がぶれない強さ。
ほしいものはほしいと、嫌なものは嫌と、悪びれず言えるあなたを尊敬していました。
反面、恐れていました。
いつか正面から否定されるのではないかと。もういらない、と言われるのではないかと。
少しずつあなたの良いところだけを吸収するつもりだったけれど、私にはその器がありませんでした。
一緒にいて、吸収しようとしてみて、初めてわかったんです。私には、「あなたの良いところ」は必要なかったことを。
私は、実は、今の私が好きでした。あなたに憧れていたけれど、私の肌に は合いませんでした。
だからもう、リスクを負ってでも一緒にいる意味がわからなくなりました。 身勝手で、ごめんなさい。
あなたは、いつか別れがくるなら関係は持ちたくない、と言いました。
一生想い合いたい、未来が見える恋愛がしたい、気持ちが変わらない恋愛がしたい、と言いました。
「それは無理です。未来のことはわからない」と思いながらも、「変わらず一緒にいます」と答えた馬鹿がいました。私のことです。
嫌われたくなくて、失望されたくなくて、嘘をつきました。必要としてほしくて、その場しのぎの言葉を言いま した。
決して故意に嘘をついたつもりはありませんでした。でも、結果的には嘘になったのだから、これはただの言い訳です。
自分可愛さに、無責任な甘い言葉をかけました。ごめんなさい。
どうか、消えてください。お願いだから夢に出ないでください。胸が苦しいんです。
うまく表現できないこの想い。早く流れていってください。ずっとずっと遠くにいって、帰ってこないでください。
でも、もし、また戻ってきたら
その時は、受け入れます。この想いと一緒に、歩んでいきます。一生苦しんでも、あなたを忘れず、心のどこかで想い、生きていきます。
あなたの不眠症が治ることを祈っています。そして心から笑っていてください。あなたの笑顔が本当に大好きでした。
りょうちゃん、どうか、幸せでいてください。おねがいします。