命を簡単に捨てようとするなんてと
思う気持ちは少なくともわかるから
簡単に口に出すまいとただひたすらに
抑え込んできた気持ちは何年にもわたって
何も言わず明るく振る舞ってたのは
確かに自業自得だと思うけど
「“簡単に”死にたいと言うな」なんて
それこそ簡単に言ってほしくはなかった
他人が見れば不快になる傷だからと
どうにかやめた自傷だけど別に後悔はなく
むしろのちのち困るような傷痕ができて
痛い目に遭ってざまぁみろと自分に思う
それに自傷をしなくなって
安心したように笑う君の顔が歪むのが怖くて
君を理由に自傷をしないんだなんて
薄汚い責任のなすりつけをする自分が憎い
私ひとりが消えるだけで
世界中の人たちが喜ぶわけではなく
私ひとりが消えたところで
世界の大半の人は知ったことでないし
ただしどんなに身辺整理して死んでも
確実に数十人単位のひとに迷惑がかかるだけの
人間関係を築くまでの年齢に
なってしまったのが失敗だったとすら思う
日々の重圧だけでなく
“死にたいけど死ねない”
その気持ちにすら潰されそうになる
自分の思考全てが自分を責めるよう
繋がって作られており
自分が最も自分を信じられていない
“寂しい人生ですね”
“責任と重圧に生かされ殺される人生”
“生きてて楽しいですか”
自分にそう問いかける
問いかける
問いかける
その行為すら首絞めになる
あぁ苦しい
だが死ぬにはもう遅い
生きなければ
苦しい 苦しい 苦しい
苦しい
私は今日も生きている