私が幼いころ、
両親は離婚した。
私と弟は母の元で生活を送っている。
でも月に1度は父と会う機会があった。
両親は私たちの事を考えてやってくれたことだと思っている。
そんな生活が当たり前だった。
12月、私の誕生日プレゼントを買ってくれるという事で
父と出かけた。
今まで誕生日は5000円以内って決めてた父が、特別にって私が欲しかったものをいくつも買ってくれた。
少し動揺したけど素直にうれしかった。
買い物が終わり、レストランで夕食を食べているとき、
父がおもむろに
「俺、再婚する。」と笑顔で言われた。
ガツンと頭を殴られたような衝撃と、良くわからない感情が私の中でぐるぐるして、聞いた直後「え?」と聞き返してしまった。
父が幸せになるのが嫌じゃない。
でも、すごい孤独感がした。
心のどこかで両親とかこむ食卓を望んていたのかもしれない。
普通の家族に成れる日を夢見てたのかもしれない。
私が生まれた意味が分からなくなってしまった。
子どもは愛の結晶というのでしょう?
なら、私を作った愛はもうないのでしょう?
再婚したら父の相手には当たり前のように父の苗字が付くのでしょう?
ならなんで父の苗字を貰った私はいるの。
父からもらった誕生日プレゼントもなぜか"手切れ金"のように思えてみるたんびに涙があふれる。
愛なんて元からなかったのかもしれない。
生きてる意味が分からなくなってしまいました。