私にもう中学の頃から五年のつきあいで今は別々の高校に通ってる親友がいます。
彼女はツイッターでの些細なつぶやきから同級生の子に執拗な中傷を受けるようになりました。
同級生の子は一人で
「学校退屈だ」
と何気なくつぶやいた親友に対して学校やめろ、誰もお前なんかの顔を見たくないなどといった過激な言葉を投げかけた。
怖そうな奴に絡まれているから自分に飛び火しないようにと親友のクラスメイトは親友と加害者の同級生の両者に距離を置いた。
親友は辛い思いをしただろう。ただ彼女は私がそれまで通り仲良くしつづけたし、何より攻撃してくる相手がおかしい(実は色んな人に同じようなことをしていた)と分かっていたので、それほど傷つかなかったと言っていました。
それから二ヶ月後。
親友と駅でたまたま会ってはなしながら帰りました。
「あの子ね、自殺したんだって」
「本当に?」
「本当だよ」
親友の真剣な顔はこれが事実であるのを物語っていました。
「どうやって死んだの?」
「ご想像にまかせます。うちの学校私立だからなくなったこと以外緘口令がでてるから」
もっとも親友は学校の先生にあの子から大変な目にあっていることを相談してたから、電話で教えてもらっていたらしい。
「死んだのは一昨日なの。明後日葬式があるらしいけど私はあいつを許さない。絶対行かないつもり」
そうして親友と分かれ、いろいろと物思いに耽りました。
そういえば一昨日、帰りに乗った電車が人身事故でとまったなぁ。
何でもちょうどすれ違った反対側を走っていた電車に女子高生が跳ねられたんだっけ。
即座にその路線を走る電車は全てとまった。
私は死んだ人の通学バッグを見てしまって。今考えるとあれは親友の通ってる私立高校のものと似ていた気がする。
私はこわいです。小説みたいだけど実話なんです。
人の死というのは案外身近にあるものなんだな。
ひとりでいじめてきたあの子は心にどんな闇を抱えていたのだろうか。
あんまり考えたくないけど、ふと考えてしまいます。