クラスにとても苦手な子がいた。
見た目が派手で、馬鹿みたいに騒ぎ立てて、男の子へのボディタッチが激しくて、なんか下品で、とてもとても苦手だった。
でも、今日風邪でしばらく学校を休んでいた私が教室にいるのに気がついて「あ、来てるやん!おはよー」って普通に声をかけてくれた。
どうしようかと思うくらい嬉しかった。
つまり私は別にその子が苦手なんじゃなくて、ただただ自分にないものをたくさん持っているのが羨ましくて嫉妬していただけだった。
それに気付いたら、今度は仲良くなりたくなった。
確かに見た目は派手だけど、騒いでるのは周りを巻き込んで盛り上がれる明るい性格だからだし、ボディタッチが激しいのはよく考えたら特定の人にしかしていないからただ恋をしているだけなんだろうし、なんか下品っていうのはそれ以上悪いところが見つからなくて適当に言ってみただけです。
自分より人気者のあら探しをして勝手に見下すのは昔からの悪い癖。
今度からは、苦手だって思ってもいいところ探しをするようにしてみよう。