ちょうど一年前、結婚の約束をしていた彼に振られました。
「好きな人が出来た」
その一言はどんな刃物よりも鋭利で私の心を抉りました。
毎日真っ暗で、気がついたら泣きながら実家に帰省していた。
一年以上帰らなかったのに笑顔で迎えてくれた家族。
「お母さんたちはあなたの味方だから」
その言葉はどんな日差しよりも暖かくて私の心を癒やしました。
言葉は両刃の剣。
だからこそ、扱いに気をつけなければならないんですね。
私の剣は最愛だったあの人を何度傷つけたのだろう。母を何度殺したのだろう。
「愛してる」
その言葉をあの人の唇から放たれる日を、心のどこかで期待する私はバカでしょう。
待ち焦がれるその日まで、私は沢山勉強し
沢山努力し
豊かで暖かな剣を持つ人間になりたいです。
応援してくれますか?