きみは何を言われようと怒らないし泣かない
きみは誰といても同じ姿勢を崩さない
きみは何度傷ついても困ったように笑うしかしない
きみは本当にぼろぼろになるまで誰にも何も言わない
どうして夜に一人で雨の中傘もささないで歩いていくの
どうして誰もいない教室や廊下の隅でしか泣かないの
何が君を傷つけさせてるの
何で自分の小さな頭をかきむしるの
何で自分の細い手首を切るの
何で自分の壊れそうな胸を叩くの
きみの過去を僕は知らないから
きみの家を僕は知らないから
教室でにこにこしてるきみしかまだ知らないから
力になりたい なりたいよ
抱きしめるくらいしかできなかったけど
もっと僕に支えさせて
僕の身体が軋むほどの重い何かだったとしても
きっと僕は後悔しないから
たとえ僕じゃだめだったとしても
どうかひとりにならないで