部活の二つ上の先輩に、かなさんとゆみさんという名前の人達がいる。わたしは、この二人が本当に大好きだ。最近、競技ダンスを重荷に感じてしまったわたしは気持が本当に落ち込んでいた。そんなわたしに大丈夫?ってラインをしてきてくれたりする優しい先輩がかなさんやゆみさんだった。そのほかにも、私が相談すれば5個も長文でラインを返してくれるし、直接会って話を聞いてくれる。泊まり込みで、いろいろ語り合ってくれる。練習には誰よりもストイックで、たくさんわたしにダンスを教えてくれて、、私ならこんなに繰り返し聞かれたらイライラしちゃうって思うくらい何度もダンスについて同じところを聞いているのに嫌な顔ひとつしない。そしてなにより、わたしを後輩としてではなく、一人の人間として、扱ってくれるなどがある。わたしは、だから、本当にこの方たちがだいすきだ。大好きだし、誰よりも優しいし、愛のある厳しさを持つ親代にすくわれてわたしは、今も部活を続けられている。
いつか、大会で勝ち上がってかなさんやゆみさんを一番に喜ばせたい。
そんな風に思った。
ただ、ちょっとみんなにも聞いて欲しかった。
ただ、それだけの小瓶。