学校が早く終わったから友達と2人でカフェに行った。
平日のお昼だということもあって小さな店内には誰もいなかった。
アンティークの椅子、机、小物が可愛らしい。店員さんは若いほんわかご夫婦お二人。
友達はベイクドチーズケーキを、わたしはかぼちゃのクレームブリュレとアイスカフェオレを注文した。
友達がスマホを家に忘れたせいもあって会話が弾んだ。スイーツが運ばれてくる。
ザラメを焦がしぱりぱりになった表面、下は豆乳とかぼちゃの優しい甘さ。
音をたてる氷がカフェオレのほろ苦さとこくを引き立たせる。
時折店内に自分たちの笑い声が響く。
嫌なことを忘れて2人で語って、笑った。
さっきまで過呼吸になりそうだったのが嘘みたいに。
初夏のとある日。
最高に穏やかで幸せな時間をありがとう。