遠回しな僕の愚痴。
同性愛表現注意。
僕は性を偽って生きている。
画面の向こうで。
とある人にふと惚れてしまった。ここまで惚れ込むことはないという程に。
その人は同性であった。
けれど何千の距離と画面を隔てた場所にいる君。僕は自らの性を隠して生きた。君に近付いた。
すぐさま君は笑いかけてくれた。話術には自信があった。
更に親密になり、ついに身体を重ねられる程の距離に。勿論画面を隔てていたけれど。
苦しくなった。
僕には君を受け入れるための器官がない。君が思うほど綺麗な者ではない。君が思うほど柔らかくないし小さくもない。
君が他の人と近付くのを見て嫉妬もした。そんな権利僕にはないのに。本当を出して語らう彼らは僕よりも上なのに。
醜い生き物になってしまった。
何も出来ない。
嘘をついているから。
してはいけないんだと知ってる。
でも本当の事を打ち明けたら君は
だから僕は消えてしまおう。
そうだ、大丈夫、それでいい。
君はあと何日僕を覚えていてくれるのだろうか。