部屋の隅から、宛メへ。
信じられるものが少ない時代。
優しさに期待するのは困難で。
優しく首を絞められるような、
何となく嫌な感じが漂っている。
何かおかしいとみんな気付くけど、
いつも無難な所が着地点になる。
神様の声が聞こえる人たちは
戦場の泣き声には耳を閉ざす。
醜いアヒルは羽根を毟られて、
大人になる事も許されないのか。
本物を見つける事は容易くなくて、
派手なメッキは爪で剥がれるのに。
生きていく事は往々として大変で、
苦しみだけがいつもそこにあって。
だけど。
優しさに悩む人がいて。
差し伸べる手の無力さを嘆く人や、
導いた道の先を案じる人がいて。
優しさは常に正しい答えじゃない、
それを痛いほど知っていてもなお、
優しくありたいと願う人がいて。
裏切られる事が怖くない訳ない。
笑顔でいる事が簡単な訳ない。
それでも優しくありたいと願う事。
自分の心に素直でいる事。
悲しみをいつか乗り越えていき、
喜びをきちんと喜んで。
そんなあなたたちの姿に、
どれだけ救われてきたか。
どれだけ励まされてきたか。
例え今は独りで寂しくても、
独りじゃない、どこかにいるって。
それがずっと希望だった。
あなたたちの存在が希望だった。
今までも、今もずっと。
これから先は。
答えの無い苦しみの答えを探す
変えられない過去を受け入れる。
暗闇の行く先を手探りで進む。
絶望の崖っぷちに手を差し伸べる。
そういう風になりたくて。
いつか今より遠くに行って、
この場所を忘れるかも知れない。
だからその前に。
ありがとう。
どれだけ伝わるか分からないけど、
ありがとう。
みんな、大好きです。