今僕の前にいるのは好きな女の子。
きっと僕は君を恋愛対象として見てる。
今は学校最寄りのホーム。もうすぐ電車が来る。
その女の子とは乗り換えも一緒。家の最寄りは違うけどね。
僕が憧れた君のほっそい足に目がいってしまう。
キモくてごめん。
いっつも自習とか席替えの時とかペアワークの時とか、一緒にならないかなって思うよ。
今度遊びに行こうって言ったけど、緊張して話せないのは嫌だな。せっかく一緒になるのに。
君は僕が話しかけるとその会話を途切れなく続けてくれるよね。僕とは大違い。
頭もいいし、顔もいいし、スタイルも良くて、到底「僕」とは釣り合わない。
でもね、
それでも笑ってくれる君が大好きだよ。
君はきっと僕じゃなくて他の男子が好きだよね。
好きじゃないとしても、僕のことを恋愛対象としては見てくれない、よね?
それでいいんだ。
だって僕はきっと浮気してしまうから。
それで君の落ち込む顔は見たくない。
だから、ごめんね
って、なんで告白もされてないし対して話したこともないのにこんな妄想してんだよ気持ちわり。
ーーー
今レポートをくれたのは俺の好きな男の子。
俺は理科係。毎週実験のレポートを集めるのが役目だ。
久しぶりだね、出すの。
心の中で言う。
その時俺は名簿にチェックをつけていた。
お願いしますって言ってくれてたのに。
なんで返事しなかったんだろう。
これから多分もうあの人と喋る機会はなくなる。
来年一緒のクラスにならない限りは。
遠目で見る。やっぱりいつ見てもイケメンなんだよな。
俺もあんなふうになりたかった。
確かに女子の先輩とか後輩とかからは
顔がいいとかイケメンとかなんとかって言われる。
でもやっぱりあの人とは違う。当たり前だけど。
なんでかって言うと
俺は、
女だから。
鏡を見て第1ボタンのエリとリボンをなおす。
ヤンキーみたいに開けた首元。鎖骨が見える。
友達にも言われた。グレた?って。
俺は元々グレてるよ。
心の中に苦笑を浮かべた。
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