ななしさん
俺にもわからん。
誰にだってあるさ。わからない事なんて、沢山。
知りたいなら、知ろうとすればいい。
知る事ができるかは、わからないけれど、いつかほんの一欠片ぐらいならわかる時が来るかもしれない。
そうだなあ、俺たちは生きている。
生きている上で、いろんな事を考えてる。
生きているからこそ、生きている事を否定したくなる時もある。
生きたくない。生き辛い。生きていたくない。
本当はそう思う事の中にも、生きたい思いが見え隠れしているのがわかるかい?
だって、死にたくても、うまくいかない事があって辛くても、生きてはいるんだから。
だからね、本当は、考えても…生きたいかどうかなんて、真の意味ではわからないんだと思う。
生きている。それこそが真の意味で、生きている、をわかるって事なんだと思うんだ。
だから、頭だけじゃ絶対に理解できやしない。体だけでも同じ事さ。体の全て、心の全て、魂の全てでもって。「自分」の全てでもって、はじめてわかると思うんだ。
だから、本当は考えたってわからない事だらけさ。
「考えたってわからない」って真相すら、わかりもしない。
けど、知りたいならいつか、考えているならいつか、ほんの一欠片ぐらいなら見つけられるかもしれないよ。
しーりたーいなーらね〜。
まあ、りぃふさんなら多分大丈夫さ。(無責任)
…もし生きたい気持ちが知りたくなったなら、自分の心臓の鼓動や地鳴りのような音で流れる血液、息をするたびに膨らんたり縮んだりする肺や動く度に唸りを上げる筋肉たちを意識してごらん。
彼らこそ、一番あなたのすぐそばで、生きたい気持ちを奏でている。
彼らこそ、生きている全ての、裏切りや友達や頑張り、死にたい気持ちの、生きているそのものなんだよ。
そして彼らこそ、自身が生きているそのものだという、その事に気付けないんだ。
だから、そのためにも、彼らと同じような「自分」がいるんだよ。
だから、定義なんてわからなくてもいいんじゃないかな。
定義があるかもしれない、くらいに思っとけばさ。
…一応失礼を承知で言っとくけど、彼らは君のことを恨んだりはしないよ。
彼らは自分が生きることで手一杯なんだ。その中に、俺たちと呼べる「自分」も含まれているからね。
…けど、強制じゃないんだけど、もし罪悪感がまだあったりするなら、ちゃんと謝っといた方が後々、精神的に楽かもしれないね。
んじゃ、締まりが悪いのでそーゆことで。