昔の話。自傷行為者の自傷に手を出す前の、あの子への後悔の話、聞いてくれますか?
昔の、中学生の私は自傷行為をした子などの傷跡を見ると正直引きました。それになるべく関わらないでおこうと思ったんです。嫌な言い方かもしれないですけど私には困らない程度の友達がいた。だからこそあえてその行為者たちに近づこうとしなかった。巻き込まれたくなかった。その子が一人ぼっちになっても、こっそり泣いていても、私は見て見ぬふりをした。それがたとえ友達だった子だとしても。自分さえよければよかった。そんな人間でした。
けど経験者となった今、そういう自分の昔の記憶から考えてみると周りから人が減った理由がわかります。何か揉め事があったとか特に無いんです。たった一つだけの共通点、それは傷跡を見られたり行為がバレたこと。困らない程度の友達は困る必要のある友達へと変わった。自己中心的な私は心の中で自分への憎しみや哀しみと共に「なんで誰も助けてくれないんだ」ってそう思ってました。馬鹿みたいですよね。自分は助けなかったくせに。
本当はあの時あの子に話しかけることが出来た。横にいることが出来た。傍にいるだけでも良かったんだって。今となってわかること。これは私が望んだこと。
出来ることなら過去に戻りたい。戻ってあの子の傍にいることが私の出来ることだったんだって。最近ひたすら思うんです。なんて馬鹿なことしてたんだって。
偏見だって少なくないですよね。
陰口だって叩かれたはず。
あの子はどうしているんだろうか。
今は笑えているのかな。
泣いているのかな。
もし泣いていたら
「一緒にゆっくり頑張ろうよ」って
手を握ってあげたい。
まだ私だって泣いていることの方が多いけれど君の力に慣れたらいいな。
そんな私の後悔の話。
最後まで読んでくださった方、少しでも目を通してくださった方、ありがとうございました。