私の父はアル中で我儘で、厄介な事に金持ちの息子で、プラス宗教にお熱な人だった。母は無条件の愛をくれない、嘘つきで、声の甲高くて大きい人だった。
夫婦喧嘩は父から始める殴り合い。母が包丁を持ち出してきた事もある。幼稚園の頃から仲裁に入り殴られる私を、弟はゲームをしながら見るだけ。クズが。
逆に私自身が怒られた時は、果敢に二人の間に割って入った影はどこにやら、一言も声を出せず立ち尽くす事しか出来なかった。昔から、その時は身体の後ろに隠れてる感覚に陥るのだ。抜け殻みたいに。
端から見れば平和で裕福な家庭だったし、噓偽りで生きてきたから、誰からも心配された事が無かった。陽気で明るくて友達も多い、勉強も運動もできる恵まれたヤツ。とか。皆からの評価に苦笑。そりゃあ君達より上じゃないと、お母さんに殴られちゃうもん。
むしろ、誰かの相談に乗る事の方が多かった。友人とがウザい、親がガミガミめんどくさい、部活辛い…。大変だったねと相槌を打ちながら、心内で「バーカ」と見下した。
そんな今日、ネットであるものを見つける。「ぼくらのトランキライザー」という、精神病等を題材とした漫画だった。どの話も、私の過去にあった出来事と重なって、思わず一人で泣いた。なんとなくちょっとだけ、心の重みから解放された。気がする。
今も両親リビングで怒鳴りあってて辛いけど、私は頑張って生きていけます。JUJUと三代目の曲と、テニプリとお絵描きとダンスが好きな、心に穴が空いてる高校二年生。そんな自分を愛していこう!頑張ろう、貴方も!!!