よく晴れた日。
見たことないくらいの綺麗な海。
見たことないくらいの真っ暗な夜に、満点の星空。
こんな日だったから、傷つくことも、手放すことも、怖くなかった。
伝えなきゃいけない思いと、繋がらない電話、あなたの面影だけを追いかけて。
真っ暗で何も見えない道、方角もわからなかったけど、ただただあなたを追いかけた。
今日で終わりにしよう。
最高な一日の終わりを、届かぬ好きという言葉で締めくくる。
触れられない手も、触れられない身体も、この闇と星が、癒してくれた。
あれだけ楽しかったのに、こうして手放さなければいけなかったのは、この純粋だった私の心に切なさとくるしさを疼かせた。
それでも今日伝えたかったのは、会えない時間と、この美しい空間に、私の最後と、この純粋すぎる思いを委ね消してしまいたかったから。
あぁどうか、あの思いが、粉々に、きらきらと舞い輝くくらい粉々に砕けて、星屑と一緒にまた次の魔法をかけますように。