あなたにさようならをした
恨まれた
こんなときばかり感情を出すあなたが腹立たしくて愛おしかった
ああ私を好いてくれていたのねとほほ笑んだ
あなたにさようならを告げる理由がわからなくなった
(私の手をひく人が居るから?あなたに飽き飽きしたから?あなたを幸せにできないと知ったから?)
さようならをちらつかせるたびにあなたが愛おしいと感じる
それはあなたが怒るから
私が好きなのはあなたじゃなくて好きの気持ちなのねと想う
きっと誰の気持ちでも想いでも確かなものであれば愛おしいのねと
ゲンキンな女でごめんなさい
愛していたのよ
想いを
あなたは伝えるのが下手くそ
幼稚園児みたいな言葉で言う
「すき」
私が欲しかったのは嘘でもいいから美化でもいいから便箋3枚程度の恋文
今は詐欺師と恋に落ちた
彼は口が達者な人
なのに弱い人
あなたは馬鹿正直者
あなたは不器用な人
あなたは弱い人
どこかであなたの影を追う
あなたの想いが好きだった
後悔なんてしていないわ
恨まれたって幸せよ
あなたが私を傷つけるならあなたも私に傷つけられたという証拠だから
傷つけられたって幸せよ
ありがとうね
守ってくれてありがとう
愛してくれてありがとう
ずっと幸せをありがとう
あなたに出逢ったあとの時間は今までよりも何十倍も大切なものになった、あなたと居た日々も、あなたが消えた今も、あなたのいないこの先も、決して交わらない時間が苦く苦しく大切で愛おしいと思う
こんなセンティメンタルな文を書くようになってしまったのも、あなたのせいよ
愛してた