自分の、書く意味について。
最近土日が暇なので作文を。
ここに流す手紙には差出名を付けない。
抽象的な内容で、詩っぽい感じなので、
恥ずかしさもあって誰か分からないようにしている。
でも、たぶん、幾つか自分の文章を読めば、
同じ人って分かるんじゃないかなぁ、って思う。
そんな事を今日、過去の手紙を読み返して感じた。
だって大体同じテーマだし。
だって毎回長文だし。
もし自分ならまた同じような文章送りやがってと怒るかも。
どうか許していただきたい。
所で、自分の文章を書く意味について考えていた。
自分には、こうなりたいって思う形がいつもあって。
その形に手を伸ばそうとして、でも大体上手くいかなくて。
そういう時に文章を書く。
そういう時にしか書けない。
一気に書いて、投稿する事で、少しだけ心が満たされる。
短く言えば現実逃避。
自分の書く文章がいつも抽象的なのは、
自分の事を書いていないからだと思った。
そういうからくりがあるので、
つまり自分はいつも悲観的で落ち込みやすくて、怖がりで、
その癖面倒くさがりで失敗する度後悔して、
でもあんまり学ばないって事を白状しないといけない。
そういうちっぽけな人間だから、
今だって足りてないって感じている。
何時だって足りてない感じがしてる。
お腹が空いたとかじゃない。
お金はないとかじゃない。
心が足りてないんだよ。
自分の文章の書き方は、
明らかによく聴く音楽の作詞法に影響されているのだけど、
自分の好きなミュージシャンも同じように、
その足りなさを埋めようともがいているんだって、
真似した分際で勝手に思っている。
絶対怒られそうだけど、全部一緒なんだ。
届かないけど手を伸ばす事も、勝てないけど負けない事も、
伝わらないけど思い続ける事も、見たくなくても見る事も。
そういうものが形になったのが、絵や文章や音楽や映像なんだって。
逃げてるんじゃなくて、今ここにいる証明を残しているんだって。
苦しいからこそ、希望を残したくなるんだって。
その底辺の隅っこに居ながらして、代表してそう定義してやるんだ。
自分は今どのあたりにいるのだろうって、
少しぐらい前に進めたのかなって怖くなる。
そういう時に昔の文章を読み返してみる。
大言壮語で過搭載で青色すぎて、
読んでいて思わず笑ってしまう事もある。
迷いや恐れでどんよりと沈み、苦しんでいるって分かる。
それでも色々な事を知って、少しづつ方角を修正していきながら、
立ち止まりたくないという必死な思いを感じて、同じ思いを取り戻せる。
分かりやすいスタートラインなんて無かった。
明確なゴールテープはいまだ無い。
急に荒野に放り出されて、迷子で涙が止まらなかった。
それでも歩くことだけは止めなかった。
どこかで飛び立つ事が出来るって信じて諦めなかった。
それだけは自分を認めてやろうと思った。
未だ先行きは分からないし、もっと厳しくなるかもしれないけど、
進む事をやめなかった、まだやめない自分をほめてやりたい。
自分の味わった苦労なんて、他の人からしたら何でもないかもしれないけど、
でもいいんだ。
それは自分で決める事だから。
随分昔に書いた手紙に生きている意味が欲しい、
人生が無意味じゃない証拠が欲しい、
そういう趣旨の一節があった。
正しい答えなんて分からないけど、それは与えられるものじゃない。
明日でも、来年でも、何十年経っても、命のお終いの一秒前でも、
もがいて悪あがきして誰もが無意味だと笑う時間の中に、
その答えがあるような気がしている。
相変わらず長文になったけど、そんな感じで続いていきたいな。
他の人の手紙や自分に向けられた返事を読んで、色々な事を知って感じて、
笑ったり悲しんだり、何より同じように頑張っているんだって思うと、
一人の旅も少し寂しくなくなるから不思議だと思う。
こんな一人よがりな文章を読んでくれてありがとう。
あんまり返事しないけど、頂いた返事は読んでいます。重ねてありがとう。
これからもどうぞよろしく。
それでは。
ななしさん
旅人さん、スーツケースに腰掛けて
ソフト帽を軽く持ち上げてご挨拶。
読み終えてそんな顔が浮かびました。
ご自身の小瓶を読み返されたんですね。
一生懸命、生きている、だから、青い自分も
無下には出来ない、
きっと、その時その時なりに、ベストを尽くしてそうなんだろうし
暗中模索でも引き返したくはないという
思いで「生きる」というボートのオールを
ひたすら漕がれてきて、今がある方かなとも思いました。
でも、とても、いま、しあわせそうに思えました。
自分で道を切り開いてきたひとの
しあわせそう、というやつです。
弱さを、人前に出せるひとは(もちろんひとを選びます)
誰かから見れば、勇気の背中を見せられていると
感じることもあるかと思います。
影響されているミュージシャン、
ブルーハーツかなぁと思ったけど
違ったかな?(邪推)
わたしも、ひとりの旅の旅人の一人です。
あなたも含め、宛メの小瓶やお返事が
振り向いた時、傍らにある事実。
サポートされているんだと思います。
ひとりで生きているようで、まるでのひとりは
ないんだなって、思っています。
届いているかはわかりませんが、一筆。
げんきで、ながいき!