ななしさん
人は無垢と引き換えに知恵や知識を得るんだ。
大切なものが出来た時、守る力を身につけるために。
純粋さは、確かに人の心を癒すけど、相手を強く守ることは出来ないよ。
赤ちゃんが笑ったら皆喜ぶけど、じゃあ家族が病気の時、あるいは災害が起きた時、赤ちゃんは何が出来る?
荷物を運べる?
人を助けられる?
自分の意思すらおぼつかない、周りの大人の良心だけを頼りに、守られることしか出来ない無垢さは、実はとても不自由だ。
私は不自由こそ、人にとって最も哀しいことだと思う。
あなたの心はすり減ったのでなく、研ぎ澄まされた。
世界の声がよく聞こえるように。
あなたの心は固くなったのでなく、鎧を付けた。
痛みや試練に耐えるために。
そうして少しずつ、出来ることが増えて、命は自由になっていくんだ。
積み重ねていく時間は、心を汚したりしない。
きっとあなたも深みを増した強い人だと思うよ。
ななしさん
そうですね…。
以前、小瓶主さんと同じことを考えたことがあります。
気づいたのは、昔、趣味のように紡いでた『詩』が浮かばなくなったときです。
薄汚れていって、洗い落とせないで、それは刺青のように刻まれて。
こんなんだったかな?私…
今でもそう思います。
年は重ねて、年相応に大人なんですけれど、何処かで子供な私がいる。
でもそれは、素直と我が儘が紙一重の存在で。
だから、何もないのに、涙が止まらない日もあって。
生きにくい世の中。
満員電車にイラつく人たち。
私もその一人で、悲しい光景の一部。
私、どこに向かえば良いのかな…と今も考えています。
大人になるのも悪くないよって言いたいけれど、今の自分ではそれが嘘になりそうなので。
答えにならないようなことを書いてごめんなさい。