風の小瓶
最近は色々あった。
うちの職場に、ボランティアとしてある学生さんが来た。
その学生さんの母親は私の友人でもあるが、同じ会社内の他部署で働いている。
県内でも優秀な私立学校に通っている子だ。
訳があって、定期的に話を聴き、治療を行なってきた。
私の実力が一定ではないので、すごく効く時もあれば、あまり効かない時もあった。
でも色々頼ってくれて、私の治療を受けてくれている。
治療と同時に・・・お互い漫画やアニメが好きなので、そのことを中心に会話をし、楽しい気持ちになってもらいたくて、夜遅くまで話に付き合い、その家に何度か通った。
今回のボランティアはどんな経緯で決まったかわからない。
その子の心にある・・・綺麗な氷の世界に、春のような暖かい柔らかい風が吹くといいと思った。
自分だけの力と言うのは限界があるし、程度なんて知れている。
今回のボランティアは、自分の力だけではサポートすることが出来ないだろうと直感で思った(笑)。
職場では相変わらずトップが役に立たない、イライラするくらいの情けない状態だったのでトップは当てにせず、周りの職員さんに協力をお願いした。
特に、人間的に尊敬が出来て実力と人格がすぐれている人達には、少し訳を言って頭を下げてお願いをした。
その結果、無事に一日を終えることが出来た。
終わった後に母親がその子に感想を聞いてみると・・・
「職員さんたちがお年寄りに対して、こんなにも優しく温かく接しているとは思わなかった。お母さんとは真逆だ。」
・・・と言ったそうである。
親子の関係は難しい・・・。
子育てのやり方なんてごまんとある・・・。
苦しくなって思うことは沢山あるけれど・・・私が簡単に口を挟める立場でもない・・・。
しかし、うちの素晴らしい職員さんの雰囲気と優しさに触れて、その子の心にも暖かくて柔らかい風が吹いたようだ。
いつかその記憶が、苦しくなった時にきっと役に立ってくれると思う。
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こんな偉そうなことを書いていてなんだが、最近私は失敗していた。
説明能力不足によりすぐに話が通じなかったり、普段から頭を下げないからお願いの仕方がスムーズにできない時もあった。
また、やってくれなさそうと思うと勘違いすると、早々と諦めてしまうヘタレな自分もいて情けなかった。
ある人には大変不快な思いをさせてしまったと思う・・・。
本当に申し訳なかった。
本当に自分は未熟者だ。
これからはもっと相手を信頼し、しっかり相談してお願いしていこうと思う。
明日からは、今よりも信頼されるように笑顔でまた接していこう。
相手に本当に信じてもらえるまで笑顔で接しよう。