“朝令暮改”と言う言葉(四字熟語)があります。
読みは“ちょうれいぼかい”。
意味は読んで字の如く、「朝に命令を出して、夕方には改めること」。
こういう言葉が出来るということは、やはりそれなりにそういった出来事があるからだと思う。
実際、出向、出張等含めて数社で仕事をしてきましたが、あらゆる所にその言葉が当てはまる人物がいました。
程度の低い人は当日中ではなくとも翌日には全く違った指示を出す人、酷い人にもなると当日中の昼には全く違った指示を出す人もいます。
勿論、最初の指示を出した時点と状況が一変しており指示を変えざるを得ないということはあるとは思いますが、そう言った人達は揃って、″自分自身がどういった指示を出したのかを忘れている″、″指示の内容が大きく違う″ということが多々ありました。
例えば。
(以下、口調は全て適当です)
朝A「○○は△△でしろ」
昼、○○を△△でしているのを見て
昼A「○○は□□で××だぞ!?」
B「○○は△△で、という指示だったので△△で進めていましたが?」
昼A「誰もそんな指示はしていない!」
そこでザワザワする一同。
“忘れる”という言葉を使うのが間違っているのかとさえ思うほど、綺麗さっぱり記憶から消えています。
更に言えば、「○○は△△で」と指示を出したことを思い出そうとしていたのか、暫く後に「※※の時は△△で、と言ったはずだ」と言い出すA。
B「いえ、※※とは言っていませんでしたし、そもそも※※にはなり得ないです」
といった、とんでも空想を作り上げる始末。
後日、ある程度作業が進んだ時点で指示が変わるのも困りますが、当日中の、なんなら2,3時間しか経っていないのに指示が変わる、挙げ句の果てに覚えてすらいないという状況、それも、それなりの立場の人が。
本題とは少し違いますが、こういう人はとにかく気分でも指示が変わります。
気分が良いA「それはそこに置いておいて」
気分が悪くなったA「なんだそれは!邪魔だ!さっさとどけろ!」
“朝令暮改”、この言葉を初めて知ったときは感動に近い物がありました。
『あぁ!こんな言葉があったんだ!』
『こういう意味の言葉があったんだけどなんだったっけ?』と、すっかり忘れていましたが、今日、たまたま話していた内容に対して「まさに“朝令暮改”ですね」と言われてやっと思い出す事が出来ました。
思い出し愚痴になってしまいましたが、とりあえず、こういう人が原因で会社を辞めたいと考えている方、またはこれから就職先を探そう、といった方々、これだけは言わせてください。
「どこに行ってもそういう人は、度合いは違えど一人は必ずいると思っておいた方が良いですよ」
ななしさん
私の会社は違いました。
トップが変なんです。
社長の口癖が「今日の曇天を嘆くなら、明日の朝日を見てからにしろ。」なんです。
先方から怒りの電話が掛かって来ても、対応しないんですよ。
「やばいですよ。」と私達が言っても、
「駄目になった時に、慌てて動いて何か変わるのか。」と怒るのです。
「慌てて良い結果が出た事はない。
今日は今日の予定をやるだけ、時間があれば知恵と余裕が出るし、状況も変わる。」
「即座に対応する奴は、対応しているんじゃない、振り回されているだけだ、身内が死んだ時以外予定は変えるな、明日のために予定を変える事は、今日のお客様に失礼だ。」
こんなトップなので、全員が朝の打合せや決めた事は変えません。
「上司の指示がコロコロ変わる様なら教えてくれ、そいつは会社に要らない。
もし、コロコロ変わったら帰宅して良いからな。」という会社でした。