嬉しかったこと。
明日出す提出物を終わらせるために職員室前で勉強をしていた。
そうしたら、私の大好きな数学の先生(20代後半/男性/彼女はいるらしい)が、現れた!
去年は、先生は担任を持っていなかったから、たくさん時間があってよくおしゃべりをしていたけれど、
今年は担任持ちだからか、忙しくされていて、あまりお話しができなかった。
今日はテスト期間中で、先生のお仕事は採点のみらしく、時間があるのか、久々にたくさんお話しをした。
色々な話題から転じて、私がポジティブになれない、という話になった。
そうしたら先生は、私の筆箱(エナメル製)を手に取って、
「今あなたにはこっちのマイナスの面(私に見えている面を指差して)が見えているけれど、
こっちのプラスの面(私が見ている面の反対側を指して)を見るにはどうすればいいと思う?
椅子から立って、1歩踏み出せばのぞき込めるでしょう?
たった1歩でプラスの面が見えるんだよ。」
そうおっしゃった。
たった1歩。
そのたった1歩がきっと難しいのだけれど、
それが踏み出せれば、私は変われるのかなと思った。
それから、
「ネガティブになったら張り倒して(体罰ということではなく、叱咤激励といったニュアンスで)あげるし、相談には乗るし、まぁなんかあったら言ってくれて構わないから」
大人は、私にとってほとんど例外なく、承認されたい対象でしかない。
会話が堅苦しくなってしまうから、無理に無邪気さを装って距離を縮めようとする。
相談だなんてもってのほかだ。
それが、こうやって私に近い目線で話しかけてくださるのが、とても嬉しかった。
唯一、タメ口で話しても大丈夫な(実際にそうしているということではなく、心の距離的な意味で)身内以外の大人。
年上・年下関係なく、私が私でいられる人。
私を見ていてくださるのが嬉しい。
それが実感できるからだろうか。
この先生にだけは、「認められたい」と自分に嘘をつかなくていいのだと実感できて、とても嬉しかった。
なんて、恥ずかしいから先生には言えないな。
いつも、ありがとうございます。
数学、苦手だけれど、
明日のテストは頑張ろう。