自分はほんとは泣き虫なんだ。
怖くなったら、寂しくなったら
すぐに泣いてしまうほどの。
でも、そんな五月蝿い泣き虫は、誰にも必要としてもらえなかった。
やめろ
泣くお前は嫌いだ
嘘なんだろ
誰も可哀想と思ってくれないよ
そんな言葉を浴びせ続けられ、
ついに泣くことはなくなった。
なるべく強いふうに振る舞えるようになった
なかみは、からっぽのまま。
時々、宛メの優しい小瓶や自分宛でない誰かのお返事を見て、声を殺して泣いてしまう。
ごめんね、ごめんねって。
ひどいことしてしまったねって。
自分の中で、そんな声が反響する。
そうしてやっと、自分の愛を確認しているのかもしれない。
寂しい。
自分を素直に愛せなかったことが。
ありのままを許してあげられなかったことが。
なんにもないまま身体だけ大きくなってしまったことが。
…気持ち悪い自分語り、大変失礼致しました。
もういい大人って言われる年なのに、ここでしか、こんなこと書けなかったから…
ごめんなさい。
名前のない小瓶
47999通目の宛名のないメール
お返事が届いています
烏羽
うん。
俺もまりちゃんさんと似たように思う。
何にもなかったら、多分今あるものはないよ。
文面だけだけども、俺には主さんの自分への愛、たった少しでも、ちゃんとあるように感じる。
たとえ、とても大きなからっぽがあっても、それは確実にあると思う。
体と心の成長の早さは違うだろうし。
学んだ事を生かそうと、少しずつ大きくして行けたらいいさ。
自分の要素が嫌いで、それをどうにかしようと頑張ってきた。
それも、動機がどうあれ、本来は自分のためじゃないかな。結果自分に酷い事をしてしまったかもしれないけれど、それも1つの自分への愛ではあったのかもしれない。
悪く言ってしまえば、ちょっと都合が良すぎたというか、方向を間違えてしまってただけさ。
自分の事なんだから、主さん自身が辛い思いをした分、辛かった事も、そこら辺はわかってくれていると思う。
必要じゃなくたって、そこにいても良かったから、本当の自分、ありのままの自分を見失う事がなかったんじゃないかな。
…忘れたからどうという事でもないけどね。
それに、泣く事がなくなった、それ自体は、きっと悪いものじゃない。
嫌なら止めたり、なんなら捨てようとしてもいいとは思うけど、それを生かして、というか抱えたまま生きていく事は出来ると思う。
これから、知らず知らずにでも、自分への愛のなんたるかを満たせていけるなら、きっとそれでいいさ。
自分への愛とか言ってる俺自身、よくわかってないがね。
…でも、自分のために泣きすぎるなよ?
泣きたい時は、心だけだとしても、泣いたっていい。
大人だろうがなんだろうが、みっともないとか言われても、悲しい時は悲しい。
涙を流すだけなら、誰にも迷惑はかからないだろう。
けれど、それを誰かに対して武器のように扱っちゃうと、自分自身も含めた心が、知らず知らずに泣いてしまうからな。
主さんは、そんな事しないと思いはするけれどさ。
うーん…他所様の事情に訳も分からず踏み込み過ぎてる自覚はあるから、気に障ったら申し訳ないとは思うんだけど…
もしも、その要素に対して何か思う所があるんなら…
今度はありのままの自分と一緒に、立ち向かえるといいね。
お節介失礼しました。
ななしさん
ごめんね。
私は、泣いてる人に「泣いてる暇はない!やる気あるなら動いて!」と言っちゃうタイプだった。
ここからは言い訳だけどね。
とにかく問題が大きくならない内に処理しないと、余計にその子が傷ついたり非難されるから、結果的に周りから見て1番状況が良くなる方法がそれだったの。
その代わりに、解決した後には絶対叱らないで、相手の言い分を聞いて、挽回するために頑張ったことを褒めてた。
それでもやっぱり嫌われていたなあ…あなたみたいに強がっていた子もきっといたんだろうね。
そういうやり方をしてきた人間としては、あなたがいっぱい言われた「泣くな」って言う言葉の全部が、罵声じゃなかったかもしれないと思うんだ。完全に私の願望であり想像だけどね。
泣かない方が今後のあなたのためだと、そう考えての言葉もあったかもしれない。
実際、泣かないことで新しく見えたものもあるだろうし。
泣かなくなったことで、本来の自分を客観的に見ることも出来たと思う。
虚勢はるあなたも、あなたなんだよ。強く見せかけることで手に入れた経験や評価だって本物なんだよ。ありのままでいた時だけが本物なわけじゃない。
だから、あなたは全然からっぽじゃないよ。
いつか、自分のありのままの姿も作り上げた姿も、両方許してあげて欲しい。
そうしたら、泣かずに生きてきたことを強がりじゃなく、努力だと認めてあげられるかもしれないから。
ななしさん
(小瓶主)
こんな文章にお返事を頂けるなんて、本当にありがとうございます。
自分を許していっても、
他の人に許されるわけではないんですよね…
そんな時に、自分にしてあげられることって、なんだろう…
また、強くなるよう生きなきゃなあ…
ごめんね、なにもできなくて…。
まりちゃん
もう一度読み返してみるといいのではないでしょうか?
気づけていると思います。
いつかの自分よりは、ご自身を労ってあげている方に
思えましたよー
きっと、そういう小さいことの積み重ねだったんだと
思います。
わたしは、今日は、紅茶とお手製チーズケーキの
おやつでーーす**
うふうふ☆(おいしくできたので自慢!)
ななしさん
謝罪には及ばん。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。