他の方の小瓶を見ててふと思い出した
自分の親は、今の若者を『可哀相』と言う
自分の若い頃よりもずっと景気が悪くて、就職難で、厳しい時代に生きていると
(もっとも当の本人も、その後に業界の大不況にぶち当たって相当苦労したはずなのだが…)
また、今の若者を『捨てたもんじゃない』とも言う
どこかの駅で、困っている人を助ける若者を見かけたのだそうだ
自分としては、親と仲が良いというわけでもなく、別段仲良くしたいとも思わないという、微妙な距離感を保っているが
親の、こういうところは凄いと思っている
価値観が凝り固まらないように、常に世の中を観察して、ニュースを読んで、自分が若者だった時代ではなく“今”を見ている
自分より人生経験の少ない世代を、色眼鏡越しに見て、優越感に浸ったりはしない
さて、自分が同じような歳になった時、そう努められるだろうか?
価値観を更新し続け、時代に合わなくなった価値観を捨て、時代に合わせていくことが出来るだろうか?
自分より立場の弱い人を貶して、手軽に優越感を得る魅力に勝ち続けられるだろうか?
…まぁ、それが出来てこそ、人間として普通なんだろうけど
ななしさん
職場のおじさんから聞いた話。
小学生の姪がずっとゲームしてるから、「最近の子は外で遊ばないよなあ」とぼやいたんだって。
そうしたら、「大人が不審者やってるから、子供だけで遊んじゃダメって学校で言われたんだよ。外で遊べないのは大人のせいだよ」って返事がきたんだってさ。
大人顔負けだね。
でも本当にそうだと思う。
時代の移り変わりとはよく聞くけど、時間と共に、人や世界がまるっきり生まれ変わるわけじゃないんだよね。大人と子供の時代は繋がってる。
子供がかわいそうと思うなら、それは大人世代が作ってしまった何らかの負債を抱えさせられたから。
もちろん親世代が全て悪いとは言わないし、親世代のせいと言い訳して子供世代は努力しなくていいなんて理屈は通らない。発達とか新しい技術とか、親世代から受けた恩恵もたくさんあるのだからね。
でも、子供世代が立っている世界は、自分達の世界の延長なんだという意識がなく、さも別世界、他人事、自分達の世代には関係ないかのような目で見ている大人は何かやだな。
「今時の…」なんて言う大人にはなりたくない。
「あなた達が育てた世代でしょ?」とツッコみたくなる。