クリスマスが寂しいなんておもったことがなかった。街をゆけばしあわせのお裾分けがいっぱい。みなさんいい笑顔で

クリスマスが寂しいなんて、おもったことがなかった。
街をゆけば しあわせのお裾分けがいっぱい。みなさんいい笑顔で 私までほっこりとあったかい気持ちになる、だからこの時期はすきだった。

部活のあとのうす暗い帰り道、湯船の中、日付の変わるところを見るとき、
お腹がすーん ってするこの感じ
ひりひりとつめたいあの感覚とはまたちがうけれど、これも 寂しい とよぶのかしら。

寂しいのは想うひとが居るから？
今ごろ、なにをしているのかな？
…なんてね(＾ｰ^)


＊

ちょっと遊んでみましたが。笑

寂しい とか つらい とか、にんげんについてそういうふうに感じられるのは、それだけ一緒にわらいたいひとが居るからなんだなあって。

傷つきたくないとか。距離を置いて「うまくやり過ごす」ためにひとと関わってきたころは、じぶんの さみしい、だれかにわかってほしい、そういう声を聴くことが出来ていなかった。
…かもしれない。

＊

さてここからは、降り積もったおもいなどつらつらと。



むずかしい。
すこしずつ、本音で話せるひとと出逢えたことがすごくうれしかった。
おなじクラスもあと少し。
あたりまえみたいに一緒にわらえること、ここが居場所だとおもえたこと。

うしなうことがこわい。ちょっとよそ見をしたら 途端にきえてしまうような気がして。
どうやって「浮かないけれど馴染まない」まいにちを送ってきたのか、もう思いだせないの。

＊

まぁどちらにせよ、もうあの日々にもどるつもりはない！
おもってもいない言葉ばかりのくせに、だいすきなひとに差しだす言葉のひとつももたない私はもう嫌だ。

この寂しさも 彼らがくれたものだとおもえばなんのその。

大丈夫。
きえてしまうまえに、この時をぜんぶ、こころに刻みつけてやる。
またつらい時期がきたときも、きっと大丈夫。この記憶が護ってくれる。
大丈夫、大丈夫…
またこればかり言っている、保健室の天井に、ふとそう呟く。
近ごろどうも身体がしんどい。つよくなってきたとおもってたのになぁ。

焦りであたまを掻き毟る夜には、だいすきな先輩がいつかかけてくださった 焦らんでええよ、ゆっくり。こんなシンプルな言葉にぎゅうっと詰まった、先輩のあったかい心そのもの、という響きを、記憶の片隅からひっぱりだして何度でも味わいなおす。


あれも
これも

ナイフになったとしてもいいのだ。忘れてしまうよりもずっとまし。

＊

フラッシュバックみたいに 不意にあたまの底をつめたく掴むあの頃の記憶を、すこしだけ受けとめ？受け流せ？るようになった。
ここ一年くらいかな。すこん、と抜けおちていたその時期のことを、思いだすのだ。
似た場面に置かれたときに 動けなくなってしまうときとは違って、妙に冷静に。遠くから眺めているような。

そんな記憶が繰り返しよみがえるのはどうしてだろう…。

＊

あたらしい年が駆け寄るひそやかな足音をきく朝。

( ´ ▽ ` )最後までおつきあい、ありがとうございました!