もう、わからないよ
全部全部、ちぎれているんだ
わからないよ、どうすればいいんだよ
教えてよ、分からないんだ
こんなの習ってないよ
知らないよ
ただ痛いんだ、思わず消えてしまいたくなるくらいにわけがわからなくて痛い
私が無意味に生きた今日は、誰かが死ぬほどいきたかった明日なんだって
知らないよ
うるさいよ
どうすればいいんだよ
あげられるならあげたいよ
ここにいたって痛いだけだ
いつでも両側から迫ってくる壁に挟まれて
気づかない間に体中が痛くなって
逃げられなくて
痛くて怖くて
死ねなくて
生きたくもない
どうすればいいんだよ
ああそうだよ、私の日常に意味なんてない
死ぬほどいきたい誰かを
その命を無意味に踏みにじってぼけっと突っ立ってるんだよ
だからなんだよ
どうすればいいんだよ
いつだって壁の中だ
痛いんだ
怖いんだ
そんなに生きたいならとりにきてよ
死んでも良いよ、
ここから助けて
ここは痛いんだ、怖いんだ、寒いんだ
できれば私が潰される前に、私が息をしている間に
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ななしさん
私も死にたい。
いいんだよ
意味なんてなくても。
何がしたい?
何もしたくない?
じゃあぐっすりおやすみ。
消えていく命があるから、生きている命がみえる。生きているからといって、申し訳なく思うのは少し僕と違うかな。
僕は死ねない。
今まで奪った命がたくさん、たくさんあるからだ。
謝らない。もう僕の一部になってしまったからだ。
記憶や血肉として。
消えるということは、この誰かの一部も殺すということだ。
だから出来ないんだ。
ぼーっと突っ立って、誰かに無駄だとなじられても、別にいいんだ。
決めたことだから。
だからこれからも奪う。
その代わり、誰かに命を渡すよ。
意味なんてあとからどうせわかるだろうし。
生きているから痛いし、怖いだろう。
寒くて冷たくて凍えているだろう。
それはどうしたら癒える?
暖かい場所へ行きたくはないか?
どうかな、壁をぶち壊して旅をするというのは。
誰も教えてくれないだろう。
誰もわからないから。わからないままで置いていてもいいんだよ。
モチロン逃げてもいい。
逃げるということは別の方向へ行くだけのこと。背を向けて目をそらすのは諦めるということ。
ずっと抱えていくものかもしれない。
だからあたたかいところを探して。
絶対あるから。
もう一度拾い集めて、明日から新しいことをしてみたら?
と誰かが言っていた気がする。
おやすみ。
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