高校生としていられる最後の日、
大切な式、卒業式を
私は欠席してしまった。
本当は出たかった。
家族に、きちんとしたスーツ姿を見せて、ちゃんと先生から卒業証書を、受け取りたかった。
けど…。
一度、昔のことを思い出すと、それが頭について離れない。
もう人前には出たくない。
人が怖い、イヤだ、近寄るな
そう感じてしまい、仲良くしてくれた友達ですら、拒否してしまう。
申し訳ないな…。
三年前から気分障害があって、わたしの周りにいたひとは、
わたしによく振り回されていた。
もちろん自分でもわかってる。
こんなことして、誰もよろこばない
自分も傷つくだけだって。
けど、いつもコントロール出来なかった。
コントロールしようとすると自分が自分ではなくなる。
壊れてしまう、怖い、そう思った。
これから私は、高校生ではなく、また新たなステージ、大学へと進学する。
人と接することがものすごく苦手で、こういう文でしか自分を話すことが出来ない、こんな私が、新たな場所でやっていけるのか。
気分障害がある私が
ちゃんと大学に通えるだろうか。
また、同じことを繰り返すんじゃないか。また、行けなくなるんじゃないか。
親に迷惑をかけてしまう、怖い…。
精神科にも長期間かかっている。
そのおかげで、前よりはかなり安定した生活を送れている。
けど、どうしても怖いんだ…。
高校生最後の卒業式は出ることが出来なかった、じゃあ、大学生の卒業式は、絶対に出よう、そう決めた。
悔しいな。
あいつは、私を苦しめたうえに
のうのうと生きて、
卒業式に出席している。
羨ましいな。
絶対負けない。見返してやる。