音のはなし〜。
私は音に疲れることが多い。
雑音とひとの声との聞き分けが出来ない。ふつうは誰かと話しているとき、ほかの音がしていてもシャットアウトするらしい。でも私には出来ない。話し声と、例えばBGMや物音、虫の声や家電の機械音、ぜんぶおなじ程度で聴こえる。沈黙 という言葉がわからない、世界はいつも音で満たされているから。
じぶんにとって苦手な音がするとほんとうにしんどくて、泣きそうになって耳を塞ぐ。誰もそんなにダメージ受けていないのに。
音楽、は結構大丈夫みたい。
生で演奏を聴くと、音が多くて酔ってしまうこともあるけれど。
ひとの顔は忘れてしまうけれど、声は忘れない。
文芸部に誘ってくれた友だち。彼は 音が見える、共感覚を持っているのだという。はじめてそんなひとに出会ったので興味津々な私。クラシックはだいたい、黄色っぽい波なんだって。
私の声はどうみえる、そう聞くとなぜかぜったい教えないとのたまう。
私の声は、何色をしているのかな。
もうひとりの部の同期の声がすごく綺麗ですきで。その子の声は、澄んだ真っ直ぐな藍色だといっていた。いいなぁ。
なにかを整理するたび、色は混ざるけれどすこしずつ澄んでいく気がする。声もそうなのだろうか。
身を削る音がすくない 夜がすき。
でも、いろいろな音に埋もれながら歩くのも、カラフルでわるくない。上手く耳を塞げば過呼吸はもうきっと起こさない。私を縛る言葉を聞いてるのは私の耳じゃなくてこころ。
眠ってしまおう。
49171通目の宛名のないメール
お返事が届いています
キングテレサ
あなたは繊細な心をもっているのですね、その心を癒せる「音」があなたの心に響きます様に。
名前のない小瓶
聴覚過敏もちです
カクテルパーティ効果でしたっけ
あれ全然理解できないんですよね
集中して周りの音が聞こえなくなった経験がない。話しかけられたらすぐ反応してしまう。近くを通る人の音でもだめ。イヤホンして大音量で音楽を聴いていても外の雑音が聞こえてくる。
私は泣きたくなるっていうよりイライラして舌打ちしたり悪態ついたりしそうになる。(なんとか心の中だけで留めているけど)
いつか爆発しそう
彩鯨
素敵ですね。
私は臭いに人より敏感みたいです。
電車の中で感じ始めて、最近はどこに居ても、きついです。
私は、まだ空気のキレイな早朝が好きです。
まだ何にも染まっていない大気。
すうっと息を吐いて、吸い込むととても気持ちが良いです。
その時間しか気は緩めません。
でも他の時は鼻呼吸が無意識的に止まってるみたいです。
因みに私はマスク2枚重ねてます。変な目で見られるので、学校ではしませんが。
ななしさん
すごいなと思うけど大変そう。
ななしさん
僕の知り合いにも、そんな人が居ました。
原因は絶対音感だからでした。
全ての音が波や色に感じ、音大の先生に指導を受けたら辛くなくなりましたよ。
ただ、全ての音がドレミに判別され、ドレミの文字や音符に見えるそうです。
例えば、朝目覚めると鳥の鳴き声が「ソ・ソ・ミ・レ」とくちばしから、漫画の吹き出しの様に出て見えるらしいです。
主様もそうなのかも知れません。
ならば、音楽の道に進んで下さい。
神が与えし才能ですよ。
りぃふ
聴きたくなくて耳を塞ぐけれど、まわりは平気そうにしているどころか、変な目で見てくる。
ちいさな小瓶さんとは少し違いますが、私はストレスが溜まると音に過敏になります。音酔いはもちろん、酷い時は聴こえる音が全部音階名に変換されようとして頭の中がぐちゃぐちゃになったり。
似たような人にあったことがなくて、つい親近感が湧いてお返事してしまいました。
共感覚の彼の話、興味深く読んでいました。
クラシックが黄色、意外!華美な音だから明るい派手な色なのかしら?
彼の世界は、絵の具を出しすぎたパレットみたいに見えるのでしょうか。
身体的特徴(見た目)に個人差があるように、感じ方も人それぞれなんだなぁって思いました。
感じ方が違うから、見える・聴こえる世界も人それぞれ。感じ方に他人にはわからない苦労があるから、感じる世界もまた他人にはわからないオリジナルの世界なのかもしれません。そう考えたらちょっと特別感。
>>私を縛る言葉を聞いているのは私の耳じゃなくてこころ。
なるほど、すとんって落ちてきました。
ちいさな小瓶さんの文章は、まるで小説をのぞいたようですね。
また流れてきた小瓶を拾うのを楽しみにしています。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。