みんな幸せになってほしいって心から思った
ぼくの知りうるすべての人に
ぼくがすれ違ったすべての人に
空から5000円とヴェルタースオリジナルが落ちてくるような
そんな魔法的毎日が続いてほしいって
エブリシングを愛したいけれど無理さ
返ってこなくていいよと手放した紙飛行機を
滑走路で待ち続けてしまうぼくは
気まぐれな猫がいつか家に帰らなくなることを
捨て犬のような思い出の中で知っているから
一つ一つに名前を付けられないぼくは
タダで商品を売り渡すなんてできない相談なのさ
全集合のような空集合のような
ゼロポイントで待ちわびることを
穴の開いたバケツで続けるリレー
誰も信じてはくれないけど
ぼくの心は常に開けっ放しになっている
誰かの悲しみとか怒りとか
そういうものが痛いほど流れてくるから痛いんだ
想像のシナリオの先を勝手に読んで
望まれていることばかりサービスしてしまうんだ
予定調和に押し込まれている事に少し安心して
普通に普通の普通でありたいって
誰かの真似ばっかりしてた
傷つけたくなくて傷つきたくない
それでも傷つきそうならば
先に自分のタイミングでケガをして
やっぱり傷つくんだってひとりため息をついていたのは
やっぱりちょっと普通じゃなかったね
ぼくにしかできなかったことなんて何もないんだって
ずっとそう思ってきた
いつだって上位互換がどこかに必ずいて
ぼくが出来なかったことを出来たり
ぼくよりもずっと上手くやれたりするだろうから
ぼくでごめんなさいって
ずっとあやまりながら話を聞いていたんだよ
笑ったふりをしながら
摩天楼の先に走る稲妻が
嵐の夜を一瞬だけ終わらせる
ビビッドな瞬間は自分の中にしかない
ぼくにしかないものがあるのなら
たとえばぼくが好きなものを
たとえばぼくが嫌いなものを
いくつか語ることができる
今までだめにしてしまったものを
少しだけ背中を押してやれたひとを
嘘じゃないことを知っている
出会うべきこれからのきみよ聞いてくれ
ハズレくじのぼくを見てがっかりしたかい?
それでもタイミングの魔法があるのなら
ぼくたちが出会ったことはたぶん
必然なんだよってカッコつけたい
失敗しないようにうまくやろうとするからさ
もし良かったら少しだけ見てやってよ
たぶん不格好だと思うんだけど
誰かのツギハギだらけのパッチワークを纏って
オリジナルの脚本通りにやってみるよ
望まれることを望むんじゃなくて
誰かに何かを望むことを望みたい
それはぼくにしかできない
ぼくにしかないものがあるのなら
きっとあるのなら
それが明日を待ち望むってことなんじゃないかって
そう思うんだよ
明日から全部変わるよって
そんなことあるわけがない
そうだとしても明日から変わるよって
言い続けなくちゃだめさ
飴を舐めながら
生き延びていく
暗闇から何も見えなくて
うずくまっているなかで
感じられるものを
五感をすべてなくしてもみえるものを
繰り返されてきた失敗公演の中で
いくらか手に入った興行収入を握りしめて
生きていくことの不思議の中で
それを続ける奇跡の一端を
暗闇から手を伸ばせ
49372通目の宛名のないメール
小瓶主の返事あり
お返事が届いています
名前のない小瓶
(小瓶主)
何回もお返事しようと思ったんですが、どうしても怖くてできなくて、ようやく返事します
一通目の人が言っている通りだとおもいます
この世界には称賛されるべき人たちと、誰かの助けを必要とする「かわいそうな」人たちと、私、しかいないと思っています
そのことに気づいてから凄い申し訳なさと、すごい辛さを感じて動けなくなりました
私の周りの人はみんなそうでした
最初はみんな好きなんです
こんないろいろなことが出来てすごいって思うんです
だけど黙って見守っていたら勝手に壊れてしまって
勝手に「かわいそう」になってしまうんです
一人で生きていけないモノに「生きる力」なんてあるわけない
かわいそうな人たちの主義主張思想なんてどうでも良くてプログラムで定められた通りに動くように誘導するだけです
かわいそうなのを羨ましいとさえ思いました
ひとりで生きられない人しか他人は助けてはもらえないと思っていたからです
私だって折れたいし力尽きたいと思いました
立ち上がらなくちゃと思っているのは倒れ伏したいことの裏返しだと思いました
いっそこの世からいなくなろうかと思っていました
それでもまだ息をしているのは不思議です
私は本質的にたぶん誰の人格も信じていないし認めていないのです
そして本当に自分が幸せになることしか考えていないのです
どうしていつも孤独を感じるのかよくわかりました
他人を見上げるか見下すことしかできない私に仲間なんているわけないです
すいませんでした
ただそれだけです
ななしさん
親に恵まれていない人がいるが、その親と子供は別だから、良い親に恵まれてなくてもヤケにならず大切な仲間を作った方が人生は豊かになるかなと。
みんな幸せになってほしいです。
けど他人を蹴落として幸せになろうとしたって幸せにはなれません。これは不思議なもので、悪いことすれば必ず自分に跳ね返るという原理がそのまま出てきているものです。
前に私を虐めてきた人が、足を捻挫し重度になりしばらくまともに歩けませんでした。またもう一人は体育祭の練習の時に呼吸困難に陥り救急車に運ばれました。こんな感じで必ず跳ね返るので他人を陥れようとはしない方が良いかと。結局は己に跳ね返るのです。当の本人達は哀れに気付いていないかと見られましたが、つまりそういう事ですから、善くない何かがあることは必須です。真っ当に生きましょう。
まりちゃん
どうして、相手にも
生きる力があることを
信じてあげられないんだろう?
倒れても、自分で起き上がれる力があることを
認めようとしないんだろう?
それは、主さん自身も
自分は無力だという意識が強いからなのかなぁ?と
読むたび、いつも
感じます。
かわいそうな人なんか、この世には
生まれてきてはいないよ。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。