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まんまるで 朧気で 橙色の 遠くにある あの月に惚けて 街灯は もうわたしの照らすところじゃないわ

カテゴリ
まんまるで
朧気で
橙色の
遠くにある
あの月に惚けて

街灯は
もうわたしの照らすところじゃないわ
と見放して
それが気遣いにも感じられた。

感想を持たざるを得ない月に
わたしはいつもずるいなと感じる。

誰かを思い出す。

感想も、言えない。


月に何かを感じてしまう人間
月を面倒臭くした日本人

憎らしい
名前のない小瓶
49543通目の宛名のないメール
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お返事が届いています
まりちゃん
横レス〜〜

烏羽さんのお返事、
がっつり読んだ〜〜

なんかよかった〜
(長かったが)

読めてよかったよ。
ありがとよ〜〜*
烏羽
赤い月。

青い月。

いつも人など知らんぷり。
だけど人には顔向ける。

月は何をみてるのか。
地球か、自分の距離か。
それはだれにもわからない。

きっと月にもわからない。


人にはわかるかもしれない。

けれど、それは月の思いではないかもしれない。

月は人間じゃないもの。
人は月にはなれないもの。

人は人、月は月だもの。
月も人も、過去にはなれないもの。

闇と光に溶け込んだのは、太陽の光でしかないもの。

月に映り込んだのも、星の光でしかないもの。
それも、地球の風を合わせれば、地上から人が見たものでしかないんだもの…。

昔の人だって、わかっているさ。

どうしようもない思いが、写り込んでしまうものなのさ。

地球はなにで出来ている。
月はなにで出来ている。
太陽はなにで出来ている。
人はなにで出来ている。

いくら賢くなったって、いくら体が大きくなったって。
地球も月も、太陽も人も、みんな自分がなにで出来ているのかなんて、しりゃあしない。
わかる筈もない。

土に聞いても、水に聞いても、誰もいない空間に呼びかけても、そいつらも自分が何で出来てるかなんて知らない。
教えてなんかくれない。

それでも。

それでも、その時その時考えて、回って回って、疲れたら休んだらもして。
そうやって日の光や、月の形や、地球のありようや、人の行く末がある。

今や命が欲しくて生きてるのか。
命を得たから生まれたのか。

それもこれも、誰も知らない。


それでも光の当たるところへ。
暗がりのあるところへ。

そのバランスに疲れれば、目を閉じて眠る。

なぜ繰り返すのか。
なんのために繰り返すのか。

そんなものは求めちゃいない。

日の当たるところが心地よかった。
安らかな暗がりが恋しかった。

その中の一瞬。
まやかしかもしれない、夢かもしれない。

そんなようなあやふやな、けれど確かな、確かに自分がここにいるんだと。
色んな人や、色んなものが確かに存在するんだと。

そういうものを、求めてる。

赤い月。

青い月。

ああ地球が赤いのか。
ああ地球が青いのか。

ああ太陽の光なのか。
ああ宇宙の闇なのか。

そんなものはどうだっていい。

赤い月、青い月。

それが素晴らしい。

だから言葉を尽くすのだ。

だから自分を尽くすのだ。

だから命を果たすのだ。


自分の輝きの大きさなど見えもせん。
自分の暗がり深さなど見えもせん。
その中にあって目を開けようとすれば、眩し過ぎて目は疲れ、暗過ぎて目を開けた事も忘れる。

人は星にはなれぬ。
人を照らすも烏滸がましい。
人を導くも烏滸がましい。

しかして、星だった人はいる。
星になろうとせず、人であろうとしたが星は。

月は夜を見、太陽は朝を見、星は遠くから眺めるのみ。
地球は踏み台などではなく、時に怒りを持ったように、時に慈悲を持ったように、共にある。

いかに輝こうとも、おのれの領分を超える事はできない。
人が真なる星になる事など、出来ようもない。

しかし、星の輝き、瞬きばかりが、星の存在を示すものでもない。

闇よ闇よ、音も姿もなき闇よ。
それらはずっとそこにある。
光ある限り、そこにある。

それらは決して、人を惑わせる為にあるものでもなく。
人に頼られるためにあるのでもなく。

お互いが立ち、知らず知らずの瞬きの為、そこにあるのではないか。

喜びが為でも、悲しみが為でもなく。

ならばどうしようもなき果ての悲しみはどうしたらいい。

月に問い、太陽に観てもらい、地球とともに、己の輝きを目指す。

空も海も広いなあ。
そう思わんか?

風の流れも海の流れも、どこから来てどこへ行くかはわからん。

だが、長い時を経て、ゆっくり巡り巡るものでもある。

さて…。
海流の流れや、プレートの流れは、変わるのかね。

山があれば風がぶつかる。
風が湿っていれば雨が降る。
湿ってなければ旅に出る。

持つ風持たざる風。
土は何を心地よく思うのか。

だが、風は待つ事はできん。
湿り気を帯びるその時を、待つ事はできん。

人は…、人の身には、ようわからんなあ。

誰ぞの事情はわからんが、そう思うよ。
いつか…、思い返せば、ずっと前もそんな事を思って、何か書いていたような気もするんだけどね。

まあ、現在の連続の先に、今があるわけだしさあ。
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