そのラブレターが欲しかった
わたし宛てではない
そのラブレターに
いつも焦がれていた
それは、いつだって
そのひと、そのひと宛のものだから
滲む
ぽろりと
こぼれてしまった感情なのでしょう
気まぐれのあいさつを
まじめに受け取ってしまうわたしは
一体何を欲していたのだろう?と
考えてみたら
そんな本音が出てきた。
ガチャガチャみたいに。
自分自身を愛せない人だと知り
すごいスピードで
恋という気持ちは失せた
あたまのなかで作り上げた
虚像を妄信していたことも認めた
つまらない部分もある
ただのその人を
眠れない夜を過ごすその人を
人間愛として無意識に見守っていたらしい
だけど
それは
わたしではない人の仕事なのかもしれないと思った
もうわたしのこと
利用しないでね
安いコストで
都合の良いとこだけ
かじるだけかじって
あとは捨てるんでしょ?
自分のこと手放しで愛せないひとは
損得勘定が
ついてまわるから
わたしに気のない人のきまぐれに
ふりまわされる理由はないのよ
さよなら。