忘れられない
時間を止めたかった
余韻に浸りたかった
事実時間は止まってた
でもいつかは
そこから出て行かなきゃならない
いつかは前に進んで行かなきゃならない
こうして自分の時間が止まっている間
他の時間は動き続けている
めまぐるしく
留まることを知らず
時間の流れが違えば違うほど
遠くなってゆく
心は離れていく
せっかく埋まった穴も
また空っぽになってゆく
傷ついた心は
喪失は
また新しい痛みや傷で塗り替えられていく
ときに喜びによって
埋まり失い塗り替える
それを繰り返していく
何度もなんども
いつかは先に進んでいく
そうやって
さようなら
忘れられない
でもさようなら
きっといつかは遠い記憶になっていくのだから