母親の『実家大好き加減』にはうんざりだ
どうしてあれほど尽くすのか、母親と何年付き合っても分からないし理解したくもない
あなたの腹から生まれた子どもは全員、呆れを通り越して諦めている
父は『こっちの情報をひけらかせばその一時だけは自分が話の中心になれるからだろう』と苦い顔で分析していた
私ほど顕著に嫌ってこそいないけれど、母親以外の面子は皆、母の周囲の人間に対して抵抗感を持っている
それらに気付いた上で『あの振る舞い』なのだろうか
母親は、大方の場合において口がとても軽い
家庭内のことを、自分の姉(私たちから見ると叔母)とその子供(私たちから見ると従姉)に包み隠さず何でも話すのだ
口を閉ざすとしたら、親族の情報を私たちには伝えないことだけだ
さして知りたくもないから要らない、というのが母親を除いた総意だから特に問題はない
ただ、こちらが明け透けにされているなら同じように、と思ってしまうのは私の性格が悪い故か
母親以外にはすぐに伝えたけど、長女が徹底的に就活状況と内定を隠したのも全ては伝わってほしくないがため
末弟が成績表を母親には見せないのは、これまでに何度も言いふらされた挙句に年齢の近い(従姉の)子と比較されて蔑まれ続けたから
弟自身の成績は、件の子供よりいつだって良かったのに
次女が学校やバイトでの詳しい話をしないのは、受験の結果発表の際に叔母がかけてきた電話が許せなかったから
父が自分の親族の話をしないのは、自分の母(私たちから見ると父方の祖母)と仲が良い長女を、母方親族総出で『何の話をしているのか』と問い詰めて聞き出そうとした顛末を知っているから
それぞれに困ったから何度も言わないでくれと直訴したけれど、母親は何度でも『だって家族だから伝えないといけない』と言う
三親等内にこそあるが、私は、私たちは、母親の姉や彼女らに連なる人々を家族だと思ったことは一度とてない
いつしか母に告げる内容は叔母たちへ流れても良い情報だけになっていた
長女に限らず、妹弟も父も、母親へ伝える内容は吟味するようになった
いわゆる『情報統制』だけど、伝えるデメリットを考えると自ずと慎重になっていった
気付いたらしき母親が「どうして教えてくれないのか」と北島マヤばりに何度も言ってくるから、何度も『バラされるのが嫌だから』と返すしかない
でもそれにも疲れてしまった、ずっと平行線だからだ
「姉に言わないよ話題にもならないし」と宣う母親は、その舌の根も乾かぬ内に向こうへ電話をかけて内情を愚痴っている
その間は、たとえご飯だろうが団欒中だろうが、構わず叔母たちを優先する
会いたいと言われれば、もしくは母親自身が会いたいと思えば、長距離だろうがいつでも運転して叔母のところへ行く
ガソリンは使ったら使いっぱなしで、注ぎに行く父は「せめて残りが何Lかは知らせてほしい」と言うけれど、母親がそれを伝えたことは一度もない
弟も妹も「週に何度も会いに行くくらいなら向こうへ住めばいい。ほとんど家を空けているから、母さん以外の家族は家事スキルが上達しちゃったし正直…」と口をそろえているけど、それに母親は気付いているのだろうか
慕っていた母方の祖母の法事ですら「叔母がいるなら行かない、別の日に1人で行く」と言い張った長女である私は、妹が叔母・従姉からの電話で泣いていたのを看過できなかった
模試結果や志望校などあらゆる情報を流され続けて歯を食いしばる弟を放っておきたくなかった
「ママにとっては、わしらは他人なのだろう」と呟く父の背中を見ているのは辛かった
妹の時は電話をかけて抗議したけれど、父と弟の役に立つようなことが私にできただろうか
せいぜいそれぞれが伏せている情報に齟齬が出ないように母親との緩衝材になるくらいだった
あの人は死ぬまでああだろうから、改善するなどとは思っていない
望みを持つには時間が経ちすぎた
父が離婚しないのは、不貞などの理由なしに別れた場合の財産分与を危惧しているから
父は、「自分が我慢すれば良いならする。持っていかれるくらいなら子どものために全額残してやりたい」と言っていた
「お前(私)が一人暮らしすれば、お前だけでも逃がしてやれる」と父は続けた
即座に断ったけど、どう転んでも膠着しているけど、私に出来ることがあるなら増やしたい
私自身、失敗作と呼ばれて身体的特徴も自傷も進路も笑われて苦しんだから、せめて妹弟には同じ思いをしてほしくなかった
だのに同じ思いをさせた、緩衝材だけでは足りなかった
私の自傷を知った叔母たちが何を言ったのかを忘れることはできないし絶対に許さない
でも、自分はああはなるまいと振り返って反省するきっかけにはなった
いわゆる他山の石だ
だからこそ、緩衝材以外にも役割を持てるならとここに縋った
どなたの、どんなアイディアでも募集しています助けてください
名前のない小瓶
51486通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
学生だからまだ想像しにくいかもしれないけれど、働くようになったら一人暮らしはすぐに出来ます。それほど稼ぐことができます。家事もしているようだし大丈夫。
家族ってなんだろうね。読んでいて悲しくなりました。そんなお母さんもいるんですね…
思ったのですが、お母さんは発達障害ではないでしょうか?共感能力が乏しいのはアスペルガーの特徴ですが…。または自己愛性障害
とか… 原因は先天性での脳の仕組みであったり、後天的に生い立ちでなるケースもあります。しかし本人が気にしていなければ、受診もしませんし、そんなことを言ったらすぐに広めそうですね…。
主さんを応援します。
冬
家族であっても、家族だからこそ辛い思いをされておられるのですね。
もうお母さんと関係を修復したくないと言わられるのなら、私も出ていかれた方が良いと思います。
おばさん達を許さない執着はあなたの人生の時間を横取りします。許す許さないは意志ではなく心が決めるから許さない状況で構わないのですが、許さないから緩衝材になるより、逃げるという見本をお見せになる方がご兄弟には楽なのではと思います。
幸いお父さんが後ろから援護なさってくださる。
書いていて思いました。
諦めきれないからそこに残っておられるのではないでしょうか?なんとかならないかと呻吟されておられるのではないでしょうか。
断ち切るより関わるを選んでおられるのでは?それが執着なのではないかと。
もしそうならという前提ですが家族ですからなんとかしたいという想いは当然です。
ただ、そこにいるのは消耗と憎悪の増大かもしれないと思いました。
お母さんがそうなる根本の動機を探り、そのような生き方が仕方なかった(許せる)と考える事ができるのは、本人を目の前にしていたら無理な状況なのだと思います。
どうぞ、どうぞご自愛ください。
ななしさん
貴女から順番に逃げてしまう。
次は妹と弟。
最後に父親。
独り立ちしてしまえばこっちのもの。
財産は少なからず持ってかれるだろうけど手切れ金だと思えば。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。