父も母も自分の機嫌だけで生きてきたような人間です。
父は機嫌が悪い時は何かと母や私に対して文句をつけます。自分の思い通りにならないとグチグチとわざと少し小さな声で聞こえるように「死ね」「鬱陶しい」などと言います。私が父に怒られた時少しでも反抗すると「あ?」とだけ言います。反論は認められないんです。
それなのに機嫌のいい時はお前は今日も可愛いなと、私に嫌われないように必死になります。
もう私は貴方のことが嫌いなのに。
母はそんな機嫌のいい父を見て私に嫉妬します。私を部屋から追い出そうとします。父から遠ざけようとします。「私の」だと言うように文句をいい、私がその場を移動すると勝ち誇ったような態度を取ります。父がいない時は機嫌が悪いと何かと私に怒ります。そして殴り、蹴ります。私が泣こうと体調が悪かろうとあの人にそんなこと関係ない。「鬱陶しい」で終わる。
それなのに機嫌のいい時は私にキスを要求してきます。私をいくつの娘だと思っているのでしょう?
もう20になるというのに。貴女のことも嫌いなのに。
何通も貯まる通知も、毎日叩かれ続ける壁も、家の中でなり続ける携帯電話も、大きな声も全部ぜんぶこわい。
全部怖いんだよお母さん。
どうして貴方は助けてくれないのお父さん。
どうしてこの家から出してくれないの。