笑えないような身の上話を他人に笑ってほしい故に茶化して話す病。自分はずっとこれに罹っている。
悲しいから誤魔化すものとは明確に異なる。確かに当時は悲しかったが、今は悲しくはない。
正確には"おもしろい"かな。
喜ばしいことなのか、無くてはならない経験か。そう聞かれたらハッキリと”否”と答える。
ただ己を嘲笑ってほしい。そんな気持ちだ。
友人の一言が突き刺さってから5年以上探しても見つからなかった事例だったが、名前があることが判明した。
"絞首台の笑い"という心理用語だった。
文献を読めば読むほどに自分のしてきたことにそっくりな事例が現れて、友人の言葉に心を痛めた理由がよく解った。
ここからはこの感情の解説だったりなので乱文になります。
話し言葉でいうならば
「大学入るまでほとんどの間ずっといじめられててさ~!合計だけど4年間無視もされたな~ははっ!
無視されるって案外堪えるんだよな(笑)修学旅行の年に孤立して腫れ物扱いの中ホテルの寝室のトイレで一人泣いてたけど誰もそのこと知らないだろうしまあどうでもいいか!
あのときは毎日情緒不安定だったな~馬鹿みたいに泣いてたしな!(笑)
面と向かって死ねって言われた翌日は流石に休んだよね、だって"死ね"だよ?(笑)あんまり覚えてないんだけどね!
だって挙動不審な自分が原因だしね、あんたもそう思うだろ?
馬鹿みたいだって思うだろ?笑ってくれてもいい!むしろ笑ってくれ!こんなに愚かな人間はそうは居ないぞ!ほら笑えよ!」
高校時代、まだこの癖が無意識だった頃に友人Aにこんな指摘を受けた。
「あなたって自虐しかしないね。それ面白いと思ってるの?つまらないよ」
正直言って聞いた瞬間は腸が煮えくり返った。
こっちはせっかく楽しい話を提供しているのに面と向かってつまらないと言うなんて。なんてひどい奴なんだと感じた。
大学には同じく自虐癖のある友人が居て、その子は高校で壮絶なイジメ(クラス内で三年間ハブにされたらしい)にあったことを笑って話してたから、その子にだけは中学・高校でのイジメの話ができた。全て正直に話した経験はこれが最初で最後だ。
互いに中学時代にもイジメの思い出があって、それも含めて笑い飛ばしてたら楽しくて仕方がなかった。
男子にからかわれた(友人も私も胃腸が弱く"トイレ"というあだ名をつけられていた)経験で男性不信なところも意気投合する大きな要因だった。
そうやって笑ってくれたらいいのに、どうして友人Aは笑ってくれなかったんだろう。小物なしくじり先生だと思って、自虐ばかりの愚かな人間だって笑い飛ばせばいいのに。
数年前のことなのに、いまだに忘れられないんだ。
名前のない小瓶
52312通目の宛名のないメール
お返事が届いています
名前のない小瓶
自分の大事な友人が第3者に傷つけられたことを知ったら、自分も辛い気持ち、加害者を許せない気持ちになります。本当の苦しみは本人しかわかりませんが、想像してしまうんですよね。私は友人の話を聴いてPTSDの症状が悪化したことがあります。私みたいな人もいるかもしれませんよ。自分のことを大切にしてください。それがあなたの大切な人を守ることにも繋がります。それでもどうしても話したい時は、小瓶を流して下さい。そして、辛かったとか痛かったとかその時に叫べなかったことを叫んでください。
ななしさん
忘れられない、はしんどいね…。
そしてつらかったね。
Aさんが笑ってくれなかったのは、
自虐の後ろに隠れたあなたの気持ちを
見つけちゃったからだと思うよ。
どうかわたしをみとめてほしい。
抱える思いと言動が一致していない人間に
ひとは違和感嫌悪感を抱きます。
笑ってほしい、と 嘲笑ってほしい は
似ているようで全然違うよ。
イジメに対して
つらかった。かなしかった。くやしかった。
と思うことも
いまの自分を受け入れてほしい
と思うことも
弱さでも恥でもなんでもない、当たり前のこと。
笑われることでこれ以上
自身を傷つけないでほしいし
笑わせることで
相手に傷をつけさせようとしないで。
愚かなのはあなたではなく
どんな理由があろうと
イジメをした向こうの方です。
ななしさん
結局のところ傷の舐め合いだからでしょう。
怒らせたらすみません。
でも自虐ネタって、笑い話を装って自分の話をしてるに過ぎないんですよね。
こんな過去もある、そんな私を受け入れてほしい。でももし受け入れてもらえなかったらこわい。だから面白おかしく話そう。笑ってもらってこんな過去吹き飛ばしてしまおう って。
自衛しながら相手に自分を押し付けてる。
私もそんな感じで、笑いながら(笑ってほしくて)いじめられてたんだよね〜とか話してました。対して仲良くもない人に。
相手は自分もいじめられてたよ!と言うから話に食いつくと、いじめっていうか…いじられキャラだっただけなんだけどね… と答えました。そこで私は、ああ 話を合わせようと気を利かさせてしまったんだと気付きました。
過去のことお互いに話せる友達にすら、自分の過去の話とか関係なく人と関わってみたら?と咎められました。
その時は血の気がさーっと引くような気分になりましたが、今では正論だなと思います。
聞いてる方は面白くもなんともないですもん。
以下はまだお返事がない小瓶です。
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