名前のない小瓶
しぬとかいう現実を知らないくらい子供のころ、世界は自分と周りの人(数人)だけでまわっていたし、自分は誰かの特別だってばく然とした自信があった。
でも、子供だった自分はもういない。
時とともに、少しずつ、自分の限界を知って、周りの人の存在が薄くなって
今は、自分の足で立っている。
足元はぐらぐら、不安定だ。
同じくらいの年代の人、年下の人が苦手になっていった。キラキラしてて眩しいから目を合わせられないし、否定されて見下されるのが、こわいんだ。
子供のころは何にも考えず、一緒に遊んでたのにね。
考えちゃうけど考えずにいられたら、もう少し幸せなのかな。