病んだ人に「カウンセリング行け」って放り投げないでほしいんだよね。それは、私はあなたのこと助ける気はないから

病んだらカウンセリングへ行けってよくいうけど、かぜを引いたら病院へ行けみたいだなって思う。別に解決しないのに。

私は根本的には自分以外の他人を信用していない。

高校生のとき、急に手湿疹ができてただれて、毎日手を血まみれにしていたときがあった。原因はわからなかった。どうしようもなくかゆくて、毎朝かゆさで目覚める。寝ながら掻きむしっていた。

近隣の皮膚科はほとんど回った。それでも原因はわからなかった。
わからなかったというより、どこも「ただの手荒れ」としか扱ってくれなかった。診察は30秒。ステロイドと保湿の薬を出しておしまい。
「スマホの触りすぎ」なんて言ってきた医者もいた。私ケータイほとんど触らなかったのに。
病院は根本治療する気ないんだ。対症療法しかしないんだって思った。

その後自力で調べて、ようやく銀歯が原因の金属アレルギーの可能性に辿り着いた。
歯医者で銀歯を取ってもらったらあっさり引いていった。あんなに悩んでいたのに今では跡形もない。

私が初めてカウンセリングを受けたのは大学生になってからだ。本当はずっと受けたかったけど、お金はないし、それを親に相談することもできなかった。だってカウンセリング受ける原因が親だなんて目の前で言えないでしょ。
母からはお前はうつなんかじゃない、私の方がもっとつらいと言われ、父からはお前は精神病で18で自殺すると言われ…
そんな人たちに頼る方が苦痛だった。しょうがないから我慢した。

カウンセリングはいくつか受けて回ったけど、共通で感じたのは「相手への不信感」。
ブログを見てこの人なら！と思って3万払ったこともあるけど、スピ系だった。
なんか薄っぺらくて嘘くさくて、貼り付けたような笑顔は私に似ている。本当はカウンセリング受けるべきなのカウンセラーさんの方なんじゃないのとも思った。

信頼できない人に「お願い」して話を聞いてもらうなんて、あれ、これ私が今までやってきたことと同じだねと思った。
信頼できない医者にかかり、信頼できない親に囲まれ。それでも他に手段はなかったんだから頼るしかない。頼れるかどうかは会ってみるまでわからないし。会ってみるまでわからない人に悩みを打ち明けるなんて、ほんとバカみたいだけどね。

結局手湿疹の原因も、カウンセリングにかかる費用も、私が調べて私が準備して私が解決してきたんだ。
だからね、病んだ人に向かって「カウンセリング行け」って放り投げないでほしいんだよね。
それは「私はあなたのこと助ける気はないから、他の人に頼ってね。」と言っているのと同じこと。しかるべきところにかかれば治るっていうのは思考停止だし幻想なんだよ。

もちろんカウンセリングで治った人も沢山いると思う。でもそれは「カウンセリング受けたから治った」んじゃなくて、そのカウンセラーとの出会いが自分を変えただけの話だと思うんだよね。
いい出会いがあればそれがいい手段だと思うし、私みたいに嫌な出会いしかなければそれはよくない手段だと考える。
カウンセリングが心の問題を解決する唯一の手段かのようにすすめるのは間違ってる。

でも心の問題を一人で解決するのってやっぱり難しいね。