今から10数年むかしの出来事だけど、
今でもたまに思い出してはヒヤリとする話し。
私が小学6年生の頃、母の実家がある県で震度7クラスの大きな地震が発生した。
道路は裂け山は崩れ
たくさんの死者、負傷者、行方不明者、避難者がでた。
幸い私の祖母をはじめ親戚一同は、みんな怪我もなく家も崩れず全員無事だった。
私の住む地域からは遠く離れている県だったため、こちらには地震による直接的な被害はほとんどなかった。(揺れたとしてもせいぜい震度1程度だったと思う。)
その翌日私はいつも通り学校へ行った。
そして席につきチャイムが鳴り、いつも通り朝の会(いわゆるホームルームです)が始まった。
もちろん地震の話題はTV等のニュースで大きく取り上げられていた。
なので、朝の会で担任から連絡などの一言をきくコーナーで自然と地震の話題になった。
先生は私の親戚がその県に居ることを知っていたので、教壇から私に向かってナチュラルにこう問いかけた。
「○○さんの親戚は大丈夫だったかい?」
まるで「昨日の図工の時間に絵の具を服につけちゃっていたけど、その後お母さんに怒られなかったかい?」と聞くようなラフな感じの質問方法だった。
私の親戚は前述の通り無事だったので
「大丈夫だったよ」と答えた。
他にも、クラスにはその県の近隣県に親戚がいる子がひとりいて(Aちゃんとします)
先生はAちゃんにも親戚は大丈夫だったかと大きな声で問いかけた。Aちゃんは私と同じように大丈夫だったと答えた。
私の親戚も無事だったし、Aちゃんの親戚も本当に無事だったようだ。
しかし
もしも無事じゃなかったとしたら、
先生はそのとき一体どうするつもりだったのだろう…