大切な人を傷付けた。
大切だったから差し出された手を取るのが怖かった。手を振り払って無視をして、それで何もなかったように生き続けている。
私にはあの人たちが必要だけど、あの人たちに私は必要ないんだな、って思うと、私じゃない誰かで満たされるなら、私はいなくてもいいんじゃないかな。って思う。
遠くに進学しようかな、って考えたとき。幼い頃に蒸発した父親を思い出した。他に好きな人を作って私たちから逃げた、お父さん。私は確実にあの人の血を、引いてる。だってもう人生から逃げたい。死にたくて消えたくてでも誰にも言えない。
助けて。誰か助けてよ