彼とのことで悩み過ぎてよく眠れないまま朝を迎えた。
朝はひんやりとして窓を開けていると時折涼しい風が入ってくる。
窓の外に目をやると、青空が広がっている。
小鳥がさえずっている。
なのに私の心と身体は鉛のように重い。
こんなにも爽やかな朝なのに、私は黒くくすぶってる。
時に青空は残酷だ。
ダメな自分が朝陽に照らされて浮き彫りになる。
八方塞がり。
彼からの仕返し行為が始まって2日目の晩に、「昨日、私、貴方に謝ったよね?その気持ちに嘘偽りはないよ。淋しさに負けて何度も電話して本当に申し訳なかったと思ってるよ。貴方は私にこれ以上何を求めるの?」と聞くと、
「何それ、2日目でもう根を上げてるの?普段頑張り屋のアナタがもうギブアップ〜?まだ早いんじゃないの〜?アナタは俺より賢いんでしょ?自分に自信があるんでしょ?アナタらしくない。泣けば済むとでも思った〜?甘いんだよ!二日じゃ何も分かってないよ!」と言ってきた。
「そうだ!アナタ前に『2人はお互い対等な関係だ』って言ったよね?アナタは俺の職場の連絡先を知ってるのに、俺はアナタの職場の連絡先を知らないんだよ。後で会社のメールアドレスとFAX番号教えてくれる?それで【対等】だよね?」と。
FAX番号は本当はあるけど、非公開なので「うちにはFAXはないの。メールアドレスは後で送る」と嘘をついて、それらしい架空のメールアドレスを連絡した。
金曜日。彼から「会社にメールしようと思ったけど、仕事で外出したりして忙しかったから出来なかった。月曜にでも送ってみるよ。届いたら「届いたよ」って返信してよ」って言われた。
届かないことが分かるだろう。
何を言っても伝わらない。
謝っても許してくれない。
私に何を望んでいるのかすら分からない。
生き地獄。