誰にも言えない思いを、どうか聞いて下さい。
私には両親の他に3人のきょうだいがいます。姉、姉、兄の順で、それぞれ私と10才、8才、7才離れています。歳の離れたきょうだいという事もあり、昔からたくさん寂しい思いをしてきました。
幼かった頃の私は、3人の仲間に入りたくて一生懸命背伸びをして会話に入ろうとしましたが、「うるさい」「あんたは黙っといて」と言われ、そうでなければ無視されるかでした。機嫌が良ければ遊んでくれる事もありましたが、そんな事は数少なく、だいたいいつ相手にされず暴言を吐かれるだけでした。
忘れられない思い出があります。
私が3才くらいの出来事です。姉達は13才ぐらいだったと思います。日曜日、母の気まぐれでたまには外でピクニックみたいにしてご飯を食べよう、となりました。河川敷でみんなでピザを食べたと思います。私は特別な出来事でウキウキしていました。
母がカメラを持って来ていて、姉たちがふざけてお互いに写真を撮っていました。その様子がとても楽しそうで、私は何回も「かして」と言いました。しかし取り合ってもらえず、たぶん私は母に泣きついたのでしょう。ようやくカメラを貸してもらえて、姉たちを撮ることにしました。
ワクワクして、私が「チーズ」とシャッターを押した瞬間、3人は一斉に私に背を向けました。3人のいたずらでした。まんまと引っ掛かった私は、幼心にとてもショックでした。後日出来上がった写真を見て、3人は笑っていました。
ピンボケで、見切れていて、背を向けた姉たちの姿が写った写真。
バカにしたように写真を見て笑う3人。
私は、馬鹿にされて恥ずかしい、という事をこの時痛いほど味わいました。今でも実家に帰るとその写真はあります。見返すたびに胸が苦しいです。みじめな気持ちを忘れることができません。
毒親、という言葉がありますが、私にとって毒なのは、兄弟の方だったかもしれません。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。