ずっと胸の中にしまっておこうと思ってた。でもごめん、そんなの無理。
君が好きだ。
ひたすら優しいところも、ちょっと不憫な役回りになっちゃうところも、太い眉毛を下げてふにゃって笑う顔も、かっこつけたがりなところも、本当は気弱なところも、さらさらした黒髪も、綺麗な指先も、きらきらした目も、全部大好き。
普段、俺には割と塩対応だけど、前に酔って「ほんとは割と好き」なんて言ってくれたときは、めちゃくちゃ嬉しかった。
ねえ、好きだよ。気づいてないでしょ。
俺、この世の誰よりも君のこと好きな自信あるよ。
寂しがりで愛されたがりの君が望むもの、俺なら全部あげられるのに。
でも、君と俺が結ばれる未来はありえない。理由はここでは詳しく言えないけど、たとえお互いに愛し合っていたって、絶対に恋人にはなれないから。
いつか、君にも恋人ができるんだろうか。
君はどんな人にも愛される人だから、きっとすごく素敵な相手が見つかるだろう。
寂しいな。でも、幸せになってほしい。
俺たちが恋人になれる世界だったら、よかったのに。
せめて、この場所にいることだけは許して。君の一番近くで、ずっと君のことを愛してる。気づかなくていいから。どうか幸せになって。
ごめんね、大好き。