運命とかソウルメイトとか全く信じてはいないけれど、私が私であることを嬉しく思えたお話。私は小さい頃から親と折り合いが悪く

大した話ではないんですけど、誰かに聞いてもらえたら嬉しいなと思いまして初投稿します。自分語りです、長くなったらごめんなさい。

私は小さい頃から親と折り合いが悪く、自己肯定感もほぼありませんでした。小学生の頃から自分の笑顔が特に嫌いで、自分はゴミだと思っていました。

中学生1年生になり、リスカを覚えました。普段は手首や腕でしたが、だんだんエスカレートしてお腹や顔、首まで傷つけるようになっていきました。友達は薄々気付いていたようですが、いじめられることも居心地が悪くなるほど突っ込んで聞かれることもなく、トラブルこそあれど楽しい学校生活を送ることができました。母親が気分の変化の激しい人で、優しい時は何をしても許されるのですが、機嫌の悪い時は笑い方や存在までも気持ち悪いと否定されました。死にたかったけれど、人に迷惑をかけない死に方を思いつくことができませんでした。

中学３年生の時、自傷行為をしていることへの罪悪感に耐えかねていた時に図書館で出会った「リストカット症候群」といったタイトルの本に後押しされ、自傷行為を止めることを決意しました。親の協力は必須だと思い、その本を読んでもらいました。いつも母親の愚痴をこぼしていた父親は味方だと思っていましたが、一連の流れであの家には私の味方は最初からいなかったことを知りました。それでもスクールカウンセラーと半年話して、自分を許すという考え方を知って少しは楽になりました。

高校生活はとても楽しかったです。今になって当時の日記を読み返すと感情の波が激しすぎて頭がおかしくて違う意味で死にたくなるのですが、友達はそんな私にちゃんと付き合ってくれました。私はどこにいっても人に恵まれるのでありがたいです。相変わらず自分のことは大嫌いでしたが、切りたいと思うことは少なくなりました。

高校卒業後、初めてのバイト先ではとても可愛がってもらいました。失敗ばかりでお店に迷惑ばかりかけて、いつ「お前はいらない」と放り出されても仕方ないと思っていたのに、支配人からは何度も「自信を持ちなさい」と言っていただきました。怖い先輩も、私のことをなんだかんだ気にかけてくださいました。怒ることと叱ることは別なのだと初めて知りました。そして、こんな私を受け入れてもらって、いつの間にか自分の為に泣いたり怒ったりできるようになっていました。少しずつ自分を好きになり始めました。

そして今、自宅から遠く離れたこの土地で彼に出会いました。彼は一年前までいわゆるゲーム廃人の引きこもりだったのですが、それではダメだと一念発起して部屋をでるリハビリを始めた矢先に私を見つけて好きになってくれました。付き合い始めてまだ２ヶ月半なのですが、こんなに安心できる人は生まれて初めてです。色々話していくうちに、ゲーム依存のことを打ち明けてくれました。ゲームと自傷では症状が違うけれど、依存の心理というかメカニズム自体は同じなのだと感じ、また、ゲーム依存から抜けようともがく彼の姿に９年前の自分を重ねているのか、純粋に支えたいと思いました。家庭環境も物の見方や考え方も、本当に私とよく似ていて、でも私なんかよりよっぽど優しい心を持っていて、幸せになってほしいです。

何が言いたいかというと、もしも私が私でなかったら彼のことをここまで理解することはできなかっただろうということ。どれか一つでもタイミングがずれていたら私は彼と出会ってすらいないだろうし、知り合ったとしても自分のことで手一杯で好きになってなかったかもしれない。自分を憎んでいたことも、リスカをしていたことも、誰にも頼れなくて寂しかったことも覚えているから、一体どうしたら彼の気持ちを楽にしてあげられるか何となくわかるんです。彼も私を信頼してくれて、ゲームに手を出してしまった時も気持ちが板挟みになって辛い時もちゃんと話してくれるからフォローできるんです。今まで私が人にしてもらったこと、して欲しかったこと、リスカ依存から抜けられたことも、様々な経験があるから今このタイミングで彼を支えることができる。それが嬉しいんです。

これからどうなるかわからないけれど、できれば二人で一緒に成長できるような関係を築ければいいなと思っています。こんな日が来るなんて９年前は思ってもいませんでした。人生何が起こるかわからないからみんなにも生きてほしいなって思います。ここまで読んでくださった方がいましたら、お付き合いいただきありがとうございました。