もう上がりたい、この堂々巡り。何だか馬鹿らしく
なって来た。そういうことなんだろう。卒業の時が
近付いている。誰かに見てもらいたい。その微妙な
緊張感が自分を奮い立たせてくれた。この文章は、
何かを知るために書いているんじゃない。書いて、
気付いて、修正して、向き合い続けて来た自分を
愛するために書いている。完全に自分のために。
根拠のない自信を持つために。無意識の自分を
大丈夫だと言えるように。怖かった、見えない
自分が、言葉に表せない自分が、どうしても。
言葉は補助輪だった。これがなければ走り出せ
ない。でももうなくても自分のバランスで走れる
そんな気がしている、やっとしてきた。そのために
大切なプロセスだった。本当にありがとう。私は
愛する人を手に入れるために一生懸命、私という
乗り物を乗りこなそうと試行錯誤してきた。実感と
してよく頑張ったなと思える。この自分で良かった
なと。もちろん走り始めたばかりなのだけれど。
誰かの手を必要としなくても、というか必要な時は
助けを求めるし、何度転けても立ち上がる、という
ことも含めて、一人で走って行く。そういう感覚を
持てている。私は音楽や動植物の力を使ってたった
一人を癒す人になる。本来の自分に辿り着く。愛の
確信の元に。そこには愛する人がいる。