多分、物心付く前から虐待されていたのだと思う。親に直接聞けるわけないから、状況から判断するしかないのだけれど、おそらくそうなんだと思う。
自分は子供の頃から妄想するのが好きだった。覚えている限りではじめての妄想は地震で滅んだ後の世界を犬と散歩して暮らす妄想だった。
犬は優しかった。僕は犬に優しくできなかったけれど、犬は僕に優しかった。父が犬をいじめていても、止められなかった。それでも犬は私に優しかった
統合失調症で幻覚や幻聴が聞こえる。幻覚は優しい犬や、想像のお姉さん。死んでしまえと罵ってくる声から守ってくれる。
誰かに言えるような内容じゃない。中二病かなにかだと思われて終わりだろう。それでも幻聴のせいで何度も死のうとしたし、精神科に措置入院になりそうになったり、多分ただの妄想の範疇は超えているのだと思う
犬と滅んだ後の世界を散歩するっていう妄想も、ひょっとしたらただの妄想では無かったのかもしれない。
それなりに虐待されていたから、あの頃の僕は限界だったのかもしれない。今更気づいても、今更誰も俺を助けてくれる人なんていない。
一人前に働けない男は社会じゃ生きていけない。死ぬなら早いほうがいい。
絶望して死ぬのも辛いけど、中途半端に希望があっても怖い。姉さんには死なないでほしいと言われる。ただの妄想の産物かもしれないけれど、なんとなく別の人格のような気がする。よくわからない
早く踏ん切りを付けないといけない。人に迷惑をかけない自殺も考えないといけない。出来れば、死体を見つけるのは警察とか、医療関係者とか、慣れている人がいい。大学の保健室の先生は本当にいい人過ぎるから、万が一のことを考えても迷惑をかけないようにしないといけない
本当は死にたくない。でも僕のような人間は生きていけない。生きていてはいけない。首をくくるのは怖い。姉さんには泣かれるし、体が動かなくなる
いつかは思いきらないといけない。どうにかしないといけない。それでも怖い。どうしたらいいのかわからない。
本当は生きていたい。作家を目指したい。それでもそんな夢物語に縋っていていいのかわからない。人並みに生きていけない人間が、物語なんて書いていいのかわからない
自分みたいな欠陥だらけの人間が書く物語に、他人が共感できるのかわからない。今楽しんでいることは全部無駄かもしれない
だったらなおさら死ぬしかない。死ぬなら早いほうがいい。こわい。なんとかしないといけない。わからない。
自殺の恐怖を乗り越える方法がしりたい。死にたい