施設で育って大人になって、親がいなくてもしっかり生きなくてはいけない、自立しなくちゃいけない。そう言い聞かせて生きてきた。寂しい

施設で育って大人になって、親がいなくてもしっかり生きなくてはいけない、自立しなくちゃいけない。そう言い聞かせて生きてきた。
寂しいなんて思っても仕方ない。強く生きろ、勉強をしろ、資格を取れ。一般家庭の子と同じじゃないんだ。自分を可哀想だなんて思う暇はない、１人で生きれる強さを持てと、施設の先生はあえて厳しく、社会にでても困らないように私達施設の子供に教えてくれましたね。施設の先生なんて、適当に甘やかしている方が本当は楽なのに。あえて恨まれてでも厳しく接する優しさ、深い愛情。沢山反発したし、施設でも抜きん出た不良娘で、悪さばかりしていた私は、施設を卒業した１８歳の時は解放感すら覚えた。でも今は真意を理解しています。
私が20歳になった時、一緒にお酒を飲もうと居酒屋に行きましたね。先生にちょっとしたプレゼントを送りましたね。大人になるまで私を育ててくれてありがとうと。強くて厳しいはずの先生の目が潤んでたのを見て、沢山迷惑をかけた後悔と、先生の愛情の深さを思うと私も涙が出た瞬間でした。赤の他人なのに何度も私の為に他人に頭を下げた事のある先生。恥ずかしいけど警察沙汰だって何度もあった。どうしようもない子供だった私を育ててくれてありがとう。
だから先生の言う通り強くあろうと自分に必死で言い聞かせて生きてきたけど、大人になってからすごく思う。
どれ程強がってみてもやはり寂しい。

幸せそうな家族を見ると腹が立つ。愛されてる子供を見る怒りがこみ上げてくる。もっと最低なことを言えば、妊娠さんを見ると暴力的な感情すら芽生える。
親のようにはなりたくないし、後ろ楯もないから子供を産むつもりはない。でも暖かい家庭には憧れている。それは多分自分が子供として愛されている家庭への憧れ。二度とは手に入らない。

一生叶わない夢。運動会を見に来てほしかった。誕生日を祝って欲しかった。コンクールで賞を取った絵を見てほしかった。もう一度水族館に連れていって欲しかった。
贅沢なことは言わないからただただ幼い私を抱き締めてほしかった。大好きだよと。両親と兄と一緒に暮らしたかった。お母さんの作ったごはんを食べて、お父さんと遊びたかった。
昔みたいに抱き締めてほしかった。
二度とは叶わない夢。
寂しくて夜な夜な泣いていた幼い自分を思うと、可哀想に思う。寂しかったね。抱き締めてほしかったね。いつだって愛情に飢えていたね。
圧し殺した感情はいまになって溢れているよ。

25歳を超えたけど、子供を作らない、籍も入れないで納得して５年ずっと一緒に暮らしてる相手が居るけど、寂しさが消えないのはなんでだろうね。
無償の愛じゃないのがわかっているからかな。
私は愛されているんだなって思って安心なんてできないからかな。
あなたからの恋愛感情が無くなった今、私への愛は残っているの？

生い立ちから私の駄目な部分から汚い部分までさらけ出してまだ一緒にいてくれるんだから少なくとも少しは愛してくれているのかもしれないけど。
いつか来るかもしれない終わりが怖い。いまゆっくり構築された私なりの家族という形が、永遠の物には思えなくて、いつかわたしとあなたが家族じゃなくなる日が来るのかと思うと怖い。だって血の繋がった家族だって永遠じゃなかったんだから。
同情されたいわけじゃないからあまり周りの人間にはこういう話はしない。辛かったねって言ってもらっても、頑張ったねって言ってもらっても、寂しさが埋まらないし、悲劇のヒロインみたいになりたいわけじゃない。

でも私の寂しさはいつ埋まるんだろう？
いつになったら他人の子供に対する嫌悪感や、幸せそうな家族に対する嫉妬は消えるの？
何をしたら私は寂しくない人間になれるの？
どうしようもない親に愛されたかった過去の自分はもうどうにもならないのに。
大きくなってから再会した父や母には怒りしか沸かなかった。もう戻らないんだ。ごめんねや、大好きだよは、今聞いても真実にならないの。もう元に戻らないんだ。

どれだけ考えてもわからない。子供みたいに寂しいって泣いて、駄々をこねて、なだめて貰いながら安心して眠りにつきたい。
大丈夫だよって言ってほしい。

生まれ変わったら、裕福じゃなくてもいいから両親に愛されたい。
いや、二度と人間として産まれたくないな。

昨年、自分はなるはずがないとおもっていた鬱病発症して驚いたけど、人間として気を張って生きていくのはしんどい。鬱病の時のような絶望感も死にたさもないけど、もし苦しまずに今すぐ死ねるならそれもいいなって思うくらいには人間として生きてるのが面倒臭い。

他人に愛を与える人間にはなれないから。
過去の愛されたかった子供の頃の自分が邪魔で、今もなにもかわってない。

何が言いたいかわかんないけど、誰にも言えない愚痴。