「みえるひと」でも、「わかるひと」でもない。
でも、いわゆる前世、はあると思っている。
根拠はほとんどない。
実際に見た事もない国や時代の存在を、信じるのと同じ。
真面目に研究した人も、書物や言い伝えも存在するけど、
もししなくても信じていると思う。
で、小さい頃は心から自分の前世を知りたかった。
熱烈かつ猛烈に願った、前世が知りたいと。
でも分からんかった。かけらも。
前世が判明する事はなく、時は過ぎ、
現在に至る。
そして昨日。突如として、判明、したのかもしれない。
証拠なんて無い。
固有名詞が分かった訳でもない。
ただ、ひとつの経験を思い出したかもしれないというだけ。
個人的に、パズルのピースが嵌ったような感覚はある。
でも、なんというか…
分からないのもまた、しあわせなことなのかもな。
こんな中途半端なこと、どこにも言えないし、
でも自分の中にだけ持っているだけなのもちょっときつかった。
そんなわがままかなえてくれて、ありがとうね、小瓶。