世界で一番好きな人だったけど
誰よりも大切な人だったけど
彼とは一緒になれなかった
彼にとって私は世界で一番好きな人じゃなかった
彼にとって私は誰よりも大切な掛け替えのない存在ではなかった
「ただただ縁がなかった」
そう思おう。
無理矢理でも思いこませよう。
そうやってこの1ヶ月近くを過ごしてきた。
友達と出かけたり、
普段やらないような習い事をしたり、
仕事に没頭したり、
とにかく忙しくさせて、考える隙を与えないようにしてきた
彼に「死んでしまえ」という代わりに、他人に親切をしたり、
彼の職場に乗り込んで、目の前で死んでやろうとする前に、自分の目の前の仕事を遅くまでやったら、
とにかく出来るだけ考えないようにしてきた
だって彼との別れはあまりに酷いものだったから
私は何一つ発言する機会を与えられなかった。
彼が私が気に入らないと一方的に関係を切った。
考えないように、考えないように、
でも、限界が訪れる。
突然どうしようもなく、ひょっこり彼に対するドス黒い感情が湧き上がって来る。
今がそう。
どうして彼はのうのうと生きてるの?